グッドスピード

赤い影のグッドスピードのレビュー・感想・評価

赤い影(1973年製作の映画)
4.0
"嫌な予感"

主人公が嫌な予感を感じ取った直後、真っ赤なレインコートを着た娘は湖で溺れて死んでしまった。そんな悲劇から数ヶ月後、主人公夫婦は仕事でベニスに来ていたのだが、また主人公は嫌な予感を感じていた…

この終始不穏な雰囲気が好きだ。
赤がアクセントとなった映像とベニスの街並みが非常に良く合っていて、視覚的にも楽しかった。
内容はオカルトサスペンスといった感じで、誰も彼も何だか信用出来ないし、何が起こるか分からないが何か悪いことが起きそうな、ソワソワゾワゾワする映画だ。
あと個人的に「うわぁ…」といい意味で鳥肌たった部分があった。終盤、息子の通う寄宿学校から母が帰る際に一瞬映った部屋。白い扉にはドアノブが付いてなかった。
つまり中からは開けられないって事だ。
あの部屋にきっと子供を閉じ込めるんだろうな。息子の怪我も多分虐待……本筋と関係ない一瞬の描写だったけど、そういう細かい所が好き。
観てよかったです。