浅野公喜

サドン・デスの浅野公喜のレビュー・感想・評価

サドン・デス(1995年製作の映画)
3.7
アイスホッケーの試合が行われるスタジアムを占領したテロリスト達。そこに日本でも詐欺師・大神源太販売のお茶「ユニバG」のCMに出演する等その仕事選びに定評のある(?)、ジャン=クロード・ヴァン・ダムが立ち向かう「ダイ・ハード」型アクション。

冒頭に描かれる少女を救えなかった消防士時代のエピソードが後の展開にあまり活かされてない、三宅隆太3の本「スクリプト・ドクターの脚本教室」でも指摘されていた、警備員が余りに登場しないという粗も目立ちますがスタジアムのありとあらゆる施設にある道具を使ったり武器を自作して孤軍奮闘する姿はなかなか見応えが有り、ポテトフライヤーで手を「揚げたり」骨や糸鋸機械みたいなのを武器にしたり水鉄砲を火炎放射器にしたりとユニークで、後半にはヴァン・ダム自身が選手のフリをしてホッケーの試合に参加したりターザンごっこしたりと荒唐無稽寄りながら楽しめます。スタジアムから屋外へホッケーへ使う整氷車がやってきてパトカーと衝突→運転席には死体が縛り付けられ、車の中から氷と共に何体かの死体がどさっと出てくる辺りも個人的に気に入りました。

今の所観たヴァン・ダム作品の中では一番好きかもしれません。
浅野公喜

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