ブタブタ

フロンティアのブタブタのレビュー・感想・評価

フロンティア(2007年製作の映画)
4.5
「四大フレンチホラー」の中では一番好き。
4作品の中ではややマイナーな作品。
それと1つ言いたいのがこのポスターヴィジュアルが圧倒的にダメ‼️
囚われたヒロインが裸で拘束されている、この映画はそんなんじゃないから‼️
ぼくがかんがえた『フロンティア』のポスターヴィジュアルは斧振りかぶった血塗れヒロインの周りにネオナチ基地外人喰い一族を配し、バックには嘗てシラク大統領が世界中の反対を押し切って強行した水爆実験のキノコ雲がドカーン‼️なんてどう?🍄( '-' 🍄 )キノコチャン

『悪魔のいけにえ』✖️『ヒルズ・ハブ・アイズ』
大統領選の混乱から各地で暴動が多発するフランス。
まるで独裁政権が崩壊した南米の国家の様相。
移民である主人公ヤスミンはそんな混乱に乗じて仲間と銀行強盗を計画しオランダへの脱出を計る。
そして逃走中に落ち合う場所の郊外のホテルはナチス親衛隊の子孫が経営してて客を殺して食ってるという基地外人喰い一族の巣窟だというボンクラの大好物がこれでもかとてんこ盛りの世界。
この人喰い一族が長らく近親相姦を繰り返した結果の奇形やら狂人揃いで『悪魔のいけにえ』✖️『ヒルズ・ハブ・アイズ』の地獄絵図が繰り広げれられる。

移民問題やそれを排斥しようとする極右勢力、更にはフランスの負の歴史である「ナチスの占領」フランス人が特に嫌い臭いものに蓋したこれら諸問題をテーマに置いた本作は四大フレンチホラーの中でも特にフランス人に嫌われたのでは。

それから差別や格差や宗教、主人公側がやられっぱなしでなく逆襲する所とかジョーダン・ピール監督『アス』にも影響与えてるかも。

後半は壮絶なバトル。
残虐スプラッターバトルアクション映画。

新世代ニューウェーブフレンチホラー?の二大女性監督には次作でこのくらいのボンクラスプラッターバトルアクション映画を撮って欲しいもの。
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