おひさま

何がジェーンに起ったか?のおひさまのレビュー・感想・評価

何がジェーンに起ったか?(1962年製作の映画)
4.4
人気子役スターだったジェーンと人気映画
女優として活躍した姉ブランチ、ブランチは事故で車椅子の生活となりジェーンはその世話をしながら二人で暮らしているがジェーンの精神は徐々にバランスを失っていく。

姉妹を演じたベティ・デイヴィスとジョーン・クロフォードの二人がとにかく素晴らしい。
姉妹という関係につきまとう妬みや逆恨み、その反面にある甘えや依存、そういうものが悲しいほどよく分かる。姉妹だから許せない、姉妹だから憎まずにいられない、けれど離れられないのだ。
脚本も素晴らしいと思うがやはり演じ切った2人の女優の執念がすごいと思う。

ベティ・デイヴィス演じるジェーンは70過ぎの醜い老婆にしか見えないが、ラストアイスクリームを買うシーンではほんとうに少女にしか見えず息を飲んだ。

女ばかりの姉妹の私にはとても感慨深い映画でした…。
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