午前十時の映画祭。
1990年に公開された実在のニューヨークマフィアの半生を描いた伝記映画。
ナチュラルボーンチンピラ小僧があらゆる犯罪に手を染めていく日常系立身出世物語。
脚本と演出のグルーヴ感がすごい。
軽妙なセリフ回しとスタイリッシュなカメラワークでテンポよく笑いも取りつつ。
結構エグいバイオレンスシーンもあまり重苦しくしすぎないバランスが見事です。
そこに激辛のスパイスを効かせるのがジョー・ペシ。
極端に導火線の短いぶっ壊れ野郎。
クレイジーな演技というか本当にヤバいやつ連れてきちゃったんじゃないかと疑いたくなる。
もう絶対に近づきたくない人種ですね。
あと、ロックの名曲がこれでもかとかかり倒すサントラが効果的。
こんな形で「Layla」が使われる映画は本作しかないと思います。
最後にマフィアたちの人生を全て包み込んで笑い飛ばすようなシドの歌声も唯一無二。
こうなってくると「カジノ」も劇場で見たい！
