Aris

花様年華のArisのネタバレレビュー・内容・結末

花様年華(2000年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

どの描写にも緑が印象的に残り、それに対応して赤が映える、とても美しい作品だった。
覗き見している様な、どこか後ろめたい気持ちになりながら見終わった後、すっかりこの世界観にハマってしまった。キスをするシーンさえ無いのに、こんなにも官能的な雰囲気を作り出せることに驚いたし、なにより主演のトニーレオンの演技力にため息が出た。彼の、自分の欲を我慢する姿に弱さと色気を感じた。こんなことは初めてで動揺してます。知れてよかった。

また見直していて、今度は作品に出てくる物達に惹かれています。青磁でしょうか、私は詳しくないのでわからないのですが、碧のティーカップとソーサーがとても美しく、喫茶店で二人が並ぶ姿はとても魅力的で、その雰囲気をこのカップがさらに相乗しているように思えます。ファイアーキングの食器を集めたいと思ったきっかけの作品です。ありがとう。

何度も何度も見たい作品です。
Aris

Aris