花様年華の作品情報・感想・評価・動画配信

「花様年華」に投稿された感想・評価

no58

no58の感想・評価

4.3
個人的に王家衛祭り開催中で、今日は花様年華を観た!

初め関係性などでちょっと混乱したけど、こちらも面白かった。。でももう一回しっかり観たいかも。

赤を基調にした世界。鏡を使った印象的なカット。
美しいスローモーションに、とてもよい音楽。
とにかくどっぷり浸かって満たされた感がある。

お互いの配偶者が不倫してるかも?という不信感距離を詰める男女。
印象的だったのは、その配偶者の顔が一切出ないところ。

トニーは相変わらず困った子犬みたいな顔でめちゃきゅんきゅんした。。
マギーチャンはとにかく美しい。。あんなチャイナ服入らない。。
yuki

yukiの感想・評価

4.0
映像の作りはウォンカーワイの最高峰ではなかろうか。この時代の香港の雰囲気が映像から伝わってくる

練習の台詞回しと抑え切れない感情。
作り物の映画の中で行われる不思議な奥行き。
夢の中のような、1個1個が挿絵のような、そんな記憶に残るシーンがつなぎ合わされていて、夢うつつに浸れる。
しかし、ひとときの香港の描写に、痛みを禁じ得ない。
いぶき

いぶきの感想・評価

4.0
いっさいの説明は排しているので、ドレスやネクタイの変化から時間の流れをおっていく。
物陰から覗くようなカメラワークに、2人だけの世界を覗き見しているような感覚になるので、2人は伴侶に不倫されている被害者なのにどこか背徳めいた感情がわく。

練習をする夫人が泣いたのは、夫への情の涙かとはじめは思ったが、ゆくゆくにチャウへの涙だったのではないかと思い返す。

どうして夫人はシンガポールに行ったのか?車で手を握るシーンは一線を超えたと捉えてよいか?子供と2人で住んでいるというところから、その子供は夫との子ではなくチャウの子供で、シンガポールのチャウの部屋に行ったのはそれを伝えたい葛藤があったからか。

伝えなかったのはなぜか。
大人の恋愛は難しい。静かで、理性的で、思慮深さが伝わった。
死ぬまでに観たい映画1001本より488本目

良くも悪くも中国ノワールでした。
ウォンカーウァイ監督の作品はノワール調なのに難解ですから、まだシンプルで分かりやすいかも。
「2046」の方が何となく好きかも。
れおん

れおんの感想・評価

3.6
 1962年、香港。同じ日に同じアパートに引っ越してきた隣人。"圧迫感"のあるそのアパートに、偶々同じ日に引っ越してきた。男性の名はチャウ、女性の名はチャン。それぞれお互いに家庭を持ち、最初はただの隣人同士であった。ところが、互いの妻と夫の関係に疑念を持ち始めた頃、ただの隣人ではなくなった。共有する時間の長さが徐々に増え、重ね合う想いの数も増えていく。それでもなお、強く惹かれあっても、一線を超えることはない。

 フランス映画高等技術委員会賞受賞。監督のこだわりが伺えるショットが多く入り混じり、流動的なナラティブを独特な撮影技法で表現している。アップやズームを駆使して、登場人物の心情を写すように焦点を当て、時に道具を使った演出や緊張感のある音楽とを融合させることで、全体的に生き生きとした映像に、「美」や「芸術」が表れていた。ところが、あまりにも映画としての芸術性を意識し過ぎていることによる弊害が浮き彫りになっており、物語の構造がわかりにくい場面が多い。芸術性に長ける映像を作ることに映画の醍醐味がある一方で、映画に"隙間"を作ることによる、想像させる時間を工夫して設けることも、重要な要素の一つである。

 一線を超えたのか、超えることはなかったのか。「女は顔を伏せ、近く機会を与えるが、男には勇気がなく、女は去る」。"赤"と"白"のクレジットタイトルが出現した後に、暗転し、無音の中でその一文から始まる。その意味を考えながら、終始映像に食らいついていたが、特段、刺激的な急展開はない。にもかかわらず、妙に官能的でエロティックだった。ただ食事をするシーン、ただ話しているシーン、ただ電話をかけているシーン、どのシーンを切り取っても、何か本能的に深い意味があるのではないかと思わせる様な時間が過ぎ去る。直接的には描かれてはいない。それでも、一線を超えたのではないか、そう思ってしまう。

 人間は衝動的な生き物である。愛に溺れ、欲に溺れ、己に溺れる。常に理性と闘いながら、正しさと葛藤しながら、その衝動を抑えるように、駆け引きをする。その美しさを、さも知性ある生き物の様に、人間の欲深さを包み隠して、描き通している。一貫して同じ髪型、そして同じ服装の男女だが、表出してしまっている色の変化によって、二人の心情の変化が滲み出てしまう。本当に一線を超えなかったのか。

 「大きな秘密を抱えているものは、山で大木を見つけ、幹に掘った穴に秘密を囁くんだ。」
 「穴は土で埋めて、秘密が漏れないように永遠に封じ込める。」
いち麦

いち麦の感想・評価

4.0
(王家衛Sp) 同じアパートの隣りに引っ越してきた者同士、それぞれ家庭があり仕事を持つ者同士、これって熟年男女のW不倫?もどかしいまでの進展が、却って見るものの心にまで火を点ける。
すれ違う度に募る男女の思いがC.ドイルのスローモーションや凝った構図等々、美しい映像演出で描かれる。彼の作品の中では取っつき易い方か。熟女M.チャンのハイネック・ドレスのバリエーションも見物。
DAIRIKU

DAIRIKUの感想・評価

4.9
トニーレオンが着けてるネクタイ、
マギーチャンが着てるチャイナドレスが
変わることで日にちが変わっているのがわかるという不思議な演出。
服装を観察しながら時間の流れを感じる

窓越しや壁越し、何かの物越しで二人を映しててイケナイ関係を"観てる人"が覗いてるような感覚にもなる

とにかく素晴らしい 美しい映画
なんて美しい。
二人の揺れ動く、心の中でせめぎ合う感情を台詞ではなく色や構図でこんなにも表現できるなんて。
言い回しも素敵。
細部まで何度も観ていたい。

一線を越えてはいけないとする二人のもどかしさを美しいと思わせる表現も、
余韻の残し方も、
心の機微への触れ方がとてもとても好きで
心の底まで響いて本当に見事だなぁと酔いしれる映画。
たくま

たくまの感想・評価

4.0
お互いに一線を超えない関係が美しかった。

2人の秘密の関係を物陰越しに映す構図や色の使い方が印象的だった。
はじめは理性を感じさせる緑が使用され、2人の関係が進んでいくにつれて画面に情熱を感じさせる赤色のものが増えていく。
カラーグレーディングだけじゃなくてランプや電話などの小物からドレスやタクシーの色まで作り込まれてるのすごい。
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