ねこ

黒い罠のねこのレビュー・感想・評価

黒い罠(1958年製作の映画)
3.6
相手の心を見透かす沈黙と、人間のすべてを見てきたような声
ディートリッヒが少ない出番で強烈な印象を残す
彼女が過去に懇ろだった男というだけで、あの警部の知られざる部分が見えるような気がしてしまうのだから、恐るべき存在感という他はない

構図や陰影へのこだわりもさることながら、やはり一番の驚きは冒頭の長回しだろう
何度見ても吸い寄せられる
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