黒い罠の作品情報・感想・評価

「黒い罠」に投稿された感想・評価

冒頭のワンカットがスリリング。
話はよく分からないが、ノワールはそんなもの。
爆弾が仕掛けられ爆発するまでの3分を、切れ目のない長回しで見せる冒頭がスリリング。車が停車するたびサスペンスが高まる。
殺人事件からはじまるのに、それをほったらかして悪徳刑事の話になっていくプロットが新鮮。
オーソンウェルズの粋が詰まった作品。
コッテコテのアメ車も、彼らの立ち回りもカメラワークも、裏返すと今ではありきたりに見えてしまうようなその全てが粋。

クライマックスがやっぱりカッコ良すぎる。全編カラーの今では生み出せない闇の表現力。

チャールトンヘストンが滲ます、人為の領域を軽々超えた渋み。オーソンウェルズのわかりやすい悪キャラオーラ。ハリウッド映画とはかくあるべきという手本を示すようなシンプルかつ至極の一本。
オーソン・ウェルズ監督、出演のサスペンス作品

善と悪の間にいる人間を描いた作品
冒頭の長回しが有名。

意識高い系学生に見て欲しい作品。
フィルムノワールの代表的な作品。冒頭の長回しは映画監督になるなら絶対に見ておけ!と言われていたというほど有名です。ちょっと引っかかったのは、当時はまだ規制が厳しかったのもあるとは思いますが、その状況で若い美女に全く手出さないってことある?ってとこですね。あんなことあった後に恋人をそんな顔で迎えられるの?ってとこですね。いや、お前レ○プされてない訳ないだろ〜って観てて思いました。
Yoh

Yohの感想・評価

3.9
1958年製作のフィルム・ノワール。「第3の男」のオーソン・ウェルズが監督・出演した、まさに怪作。

印象的な長回しのシーン。耳に残る、カッコいいメインテーマ(音楽)。序盤から引き込まれるようなカッコよさ、これこそ本作を象徴するものですね。魅力的な登場人物も、陰のあるモノクロとクールな台詞にも、思わずニヤリとしてしまいます、さすがオーソン・ウェルズ。ただし難を言えばシナリオがやはり問題。唐突で説明不足、そしてあまり深く掘り下げないストーリーはちょっと残念。国境や刑事などなど興味深いフレーズや皮肉なラストは好きなんですけどね…でも、一度観て損はない映画だと思います。ウイスキーをロックでカッコ良く決めながら、どうでしょう。
lisako

lisakoの感想・評価

-
時限爆弾を仕掛けるところから爆発するまでを一度も切らずに撮影するなんて普通なら考えつかないなぁ。内容はそれほどでも…
監督兼主演のウェルズの存在感。冒頭のカメラワークや影の使い方はさすが。

ディートリッヒはなぜあの髪型なのか...
「ノーカントリー」同様、この作品もアメリカとメキシコとの国境線上の町が舞台のサスペンス映画。

監督は奇才オーソン・ウェルズ。主演はチャールトン・へストン、ジャネット・リー、マレーネ・ディートリッヒとかなり豪華である。

冒頭の3分以上におよぶ長回しシーンで、のちの映画界で大きな大きな影響を与えたこの映画も初見ではかなり掴み所のない作品。

同時平行で爆弾殺人事件と麻薬がらみの騒動が発生して、殺人事件はさらに警察の内部不正にまで発展してやがて麻薬トラブルと一つに結び付くという、大変ややこしいストーリーになっている。

またこの映画、出てくる人物がかなり強烈なキャラクターなのも面白い。公開当時はゲテモノ映画として片付けられてしまったのも何となくわかる。

事件のキーパーソンである巨漢の悪徳刑事をオーソン・ウェルズが演じているのだが、詰め物や老けのメイクで見るからにして暑苦しい感じを受ける。

奥さんを絞殺された過去を持ち、それ以来、犯人(ホシ)は絶対に捕まえるという信念の刑事なのだが、逮捕した事件の多くは証拠のでっち上げによるものというトンデモナイ人物である。

またメキシコの麻薬ギャングの頭(かしら)であるエイキム・タミロフのヅラ頭も怪しすぎる。

コワモテの親父なのだが争ってるうちにカツラがずれていくシーンが可笑しい。

そして脇役の中でも一番キョーレツなのが、メガネをかけたモーテルの管理人。常に何かに怯えているような神経症的な人物で、滅茶苦茶ウザいのだが何と演じているのは「激突!」や「警部マクロード」のデニス・ウィーバーである。

へストンが電話を借りたお婆さんも台詞はほとんどないけどインパクトがあったなぁ。

あと人をくった演出も面白い。

「お忘れものにご用心」という注意書が貼られている部屋で犯人が遺留品を残したり、「絞殺が一番美しい殺し方だ」という台詞が劇中でてくるくせに終盤に発生する絞殺事件の被害者の顔は眼球や舌が飛び出していたりとか思わずオイッ!とつっこんでしまう。

■映画 DATA==========================
監督:オーソン・ウェルズ
脚本:オーソン・ウェルズ
製作:アルバート・ザグスミス
音楽:ヘンリー・マンシーニ
撮影:ラッセル・メティ
公開:1958年4月23日(米)/1958年7月29日(日)
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