NozomiKuwabara

ソラニンのNozomiKuwabaraのレビュー・感想・評価

ソラニン(2010年製作の映画)
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基本的に人が死ぬって公言して、感動させる映画は大嫌い。
人が亡くなって、悲しいとなるのは人として当たり前だしそれをテーマにお金を取ろうとしてる感じがすごく嫌。

けど、ソラニンは私の境遇に重なり過ぎていた。当たり前のように一緒にいて、居心地良さに甘えひどいことを言ってしまう彼氏。
一緒にいた人が、突然いなくなる感覚。
私もバイク事故ではないが、同じ経験をしているので芽衣子の強さが美しくてみていられなかった。

当時の私は22歳だったし、他人にしたら若いとき付き合ってた人がいなくなるって大変だったろうね…ぐらいだろうけど。
置いて行かれた側にしたら、すごく大きい事件でとても価値観の変わる事だった。

そして、この映画をみて思い出した。

今、友達や家族や大切な人と一緒にいるのって当たり前じゃなくてすごい事だよって。奇跡までは言わないが、明日いなくなってもおかしくない。
なので、一緒にいてくれる人を大切にしようと。
後悔しないように生きていこうと。

当たり前は存在しない。
それを思い出させてくれた。ありがとう。