頑張れー！住田頑張れー！
頑張れー！住田頑張れー！
響き渡る2人の声。
絶望の果てから出た声。進むしかない、生きるしかない、生きてやるんだ、そんな魂の声のようなものに感じた。
突如として始まる俳句五七五ゲーム。
平手打ち痛そう。
でも痛みより先に感情に刺さる。
暴力ではない感情のぶつけ合い。
自分の存在価値とは何かを投げかけられている感じがした。
「自首もしないし死にもしない…出来れば社会のために立派に使ってみたいと思う」
自分が生きているこを必要とされてない言葉をずっと聞かされ、遂には自分のせいで通り魔の手を貸すことになる。
泥まみれ、絵の具で自分を染めていく、自分は何者なのか必要なのかそんな彼のもがきが印象的だった。
茶沢さんの感情のむき出し？いや愛のむき出しは凄まじい。
住田に真正面からぶつかっていく。
茶沢さんにも住田にもお互いが必要なのは分かった。
俺には分かる
牛乳の中の黒い蠅
その白と黒がよく分かる
俺には分かる
働き者か怠け者かも分かる
その顔で分かる
俺には分かる 何でも分かる
自分以外のことは全て
自分以外のことは分かるのに、自分のことは分からない。「あなたはあなたの関係者ですか」と他の映画にも出てくるけど本当にここが難しい。
園子温難しい。
役者が素晴らしい。
