すみ

ヒミズのすみのレビュー・感想・評価

ヒミズ(2011年製作の映画)
4.0
『「生きろ」と君が言った。』

わたしは映画をキャッチフレーズで選ぶ節があるんですが、この映画のキャッチフレーズは邦画の中でもトップクラスに印象深くて、ずっとずっと見てみたかった映画のひとつ。

絶望ばっかりの世界を生き抜くには1人は辛すぎるね。
茶沢が住田に縋りたくなってしまう気持ちもわかる。
絶望ばっかりの世界を生き抜くにはまだ若すぎたね。
住田がすべてを投げ出してしまいたくてそれでも何か意味のあることをしたい気持ちもわかる。

間違ったことをしてしまったと分かっていながらもう時間を巻き戻すことはできないし、自分がまともな人生を歩めるわけなんてないと思ってしまったらもうどん詰まりだよな、、
この映画の登場人物たち、みんな限界で生きすぎでしょ、、
心臓の奥に鉛がどんどん溜まっていくような映画だったけど、最後にそれが柔らかく溶けていくような感覚になった。
住田がまっすぐに生きてきた証はさ、周りの人たちの住田への惜しみない愛情にあったんだよな。
夜野さんも茶沢も他のみんなも、住田のことが好きで住田のために何かをしてあげようと思ってくれたんだからそれで十分じゃない。
とわたしは思うけれど、地獄の辛さは地獄にいる人にしかわからないんだよね。
住田の涙、とてもとても綺麗で泣きそうだった。
それはそうとこの映画の二階堂ふみちゃん可愛すぎでは、、
制服着てるふみちゃん可愛すぎてびびった、、
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