ヨウタ

ヒミズのヨウタのネタバレレビュー・内容・結末

ヒミズ(2011年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

原作である漫画を読んでから、エンディングが漫画と映画で異なると知り拝見。
まず、漫画と映画は全くの別物であると言っても良いほど。設定や、登場人物なども全然違う。
正直、なぜ震災をテーマに取り入れたのか理解できなかった。当時にこれを放映していた事は作品の内容的に、死者や生命への冒涜であると思った。それなら原作に忠実にした方が作品としての出来は断然良かった。
エンディングを観るまでは、まあ漫画原作の映画なんてこんなものか、と期待はずれの評価であったが、エンディングを見終えたとき、一変し、震災を題材にしたのに意味はあったのか!と驚いた。自分の背負う過去に立ち向かい、背負い、それでも生きるしかない! 園監督は、原作の漫画を上手く別の作品として昇華させていた。素晴らしい。
茶沢家と呪いの石の設定は、少し残念だったが、ボート小屋のロケーションはこんな完璧に一致した所があったのか!と思うほど完全再現されていた。
それと渡辺哲さん演じる夜野は、漫画と映画の次元を超えて、キャラクターを確立させていた!名演技!
原作を先に読むことをオススメ!
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