トトCINEMAライフ

ヒミズのトトCINEMAライフのレビュー・感想・評価

ヒミズ(2011年製作の映画)
3.8
たまたま現在漫画を読んでたのと、過激な作風な監督だから上手く作れたかもと少し期待しつつ鑑賞した…

主人公やヒロインも若いのに演技力が高く、周りを固める役者陣も顔なじみの実力派(監督の奥さん以外💦)

原作と映画の相違は結構大きかった・・・撮影中に起きた東日本大震災によって映像や台本をかなり、原作から変えたらしい…ハッキリ言えば残念だが、監督が人間として、表現者として何かしなければと駆り立てられる心中の変化があったのかも知れない?!

よって、独特のバイオレンス等はあるが漫画原作が持っていた(理不尽な世の中に対する主人公の持つ静謐な狂気)という世界観が薄れてしまっているのは否めない💧

タイミングが悪かったが、役者陣の熱演は称えたい👍

茶沢さん役の二階堂ふみが、かなりウザい演技をしてるんだが、原作漫画の茶沢さん自体が結構ウザキャラなので意識してて良かった・・・原作は、ほぼメガネかけてるけど動きが激しいから止めたんだろう、ウザいのに妙な色気を醸し出す所まで…二階堂ふみは凄い

光石研のクズ父親っぷり、北野映画の常連 渡辺哲のまた一味もふた味も違うキャラでのベテラン演技が👍