きっこ

ヒミズのきっこのレビュー・感想・評価

ヒミズ(2011年製作の映画)
3.5
ヒノメヲミル


染谷君目当てでしたが、
絵具のシーンの表情素晴らしかったです。
本作のタイトルとなっているヒミズ。モグラの一種(日不見(日を見ず))ですが、モグラほど地中深くは潜らない。(生存競争の結果でしょうが)地下浅な場所に生息している。ヒミズになりたいと言う主人公住田君。
その心の中は、はてさて。。

真っ当‥というか、真面目だなぁ…園監督、という思いを強くしました。そして、(アラン・レネ監督の「夜と霧」を見たときと似た感覚なのですが)どうにも作品に入っていけない自分。
それでも、アカツメクサの咲く丘で住田を鼓舞する茶沢さんの存在は、好意的に受けいれられました。
震災で、
被災地ではなかった私たちは、
あなたたちにはわからないと、言われるだろうけれど。(わかる・わからないでいけば、わからないのだから。)受け止めてからが始まりだと思う。
それは、自分の親がどうしようもなかったり、病気だったり、震災に限ったことではないのだけれど、
どうして、自分(達)が。。と考えてしまう時に、
何と言われようと、横で支える存在があることを、そして、その存在になる覚悟を確認させてくれる映画だったように思います。
(映画生活投稿分2012)
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