チェコのアニメーション作家であり映画監督でありシュールレアリストであるヤン・シュヴァンクマイエルの創作活動に迫ったドキュメンタリー。
アーティストとしての軌跡を追ったり、創作の秘密に迫ったりといった視点よりも、夫婦であり共同制作者であるシュヴァンクマイエル夫妻の関係に焦点が当たっているのがユニークでした。
ドキュメンタリーとしてはスタンスのなさが物足りないのですが、平易な語り口が分かりやすくてメイキングとしては良かったです。
最愛の妻エヴァを亡くした際のヤンの落ち込みは凄まじかったそうですが、今作のインタビューからはお互いアーティストだからこその主張の強さが感じられ、それがインスピレーションにもなっていたことが本人の口から語られる貴重な映像でした。
