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シュヴァンクマイエルのキメラ的世界の人間のレビュー・感想・評価

3.5
シュルレアリストの芸術家、ヤン・シュヴァンクマイエルとその妻エヴァ・シュヴァンクマイエロヴァーに迫るドキュメンタリー。
ドキュメンタリーというより作品のメイキングに近いような感じでした。
直近でオテサーネクの公開があったため、オテサーネクの製作風景が多めに有り。ベッドでオテサーネクが暴れるシーン人が入っていたんですね。しかも衣装係のスタッフ本人。そのような裏側を知ることができて面白かったです。
お互いの芸術に干渉しないと言った直後に妻に茶々入れたり、スタッフに人生と芸術の境界が曖昧な人などと言われてしまうシュヴァンクマイエルがちょっと可愛い。
彼の食事に対するトラウマや古典的な方法でアニメーションを撮る理由、エロティシズムや触覚に対するこだわりなどを詳しく知ることができたので、これから観る作品に対する解釈をより深めることができそうです。
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