人間さんの映画レビュー・感想・評価

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満月の夜(1984年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

主演のパスカル・オジェの腕が今にも折れそうなくらい細くて本編よりそれがとても心に残りました。
大切なものを大切にしなかった結果、全て失ってしまう。真冬の街並みから感じる肌寒さがラストシーンの切なさを一
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摩天楼(1949年製作の映画)

3.5

個人主義を貫く建築家が、信念を曲げ社会に奉仕するよう圧力をかけてくるお偉いさん、マスメディアに踊らされる大衆、集団主義に抗う話。
おそらくクリエイターが最もぶつかるであろう問題を取り扱った作品でした。
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MEG ザ・モンスターズ2(2023年製作の映画)

3.0

前半の深海でのシーンが若干退屈でウトウトしてしまいましたが、ラストのアクションシーンは迫力があってとても良かったです。
恐竜とかタコとかいろいろ出てきて、MEGシリーズってサメ映画だと思っていたんです
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ザカリーに捧ぐ(2008年製作の映画)

-

アンドリューという医師が殺された。殺人の容疑者である女の腹には彼との子供(ザカリー)が宿っていた。アンドリューの幼馴染であるカート・ケニーは、ザカリーに父親の思い出を残すためにカメラを手に取る。
いや
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フォロー・ミー(1972年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

上流階級出身で偏った結婚観に囚われている会計士のチャールズ、夫を愛する反面その煌びやかな生活に息苦しさを感じる元ヒッピーのベリンダ、そして陽気な私立探偵を交えた大人の恋愛ドラマ。
なんてチャーミングな
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ホット・ロック(1971年製作の映画)

3.5

盗んだダイヤが無い!犯罪のプロフェッショナル4人組が起こすドタバタケイパー映画。
全体的にゆるりとした雰囲気は今の気分に合っていたため結構好きでした。しかしクライム映画特有のハラハラ感は少なく、じゃあ
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レネットとミラベル/四つの冒険(1986年製作の映画)

4.0

素朴な田舎娘のレネットと都会育ちの少女ミラベルが自転車のパンクをきっかけに出会い織りなす四つの物語。
めちゃくちゃ面白い〜。この温度感一生観ていられそう。
ささやかな日常の中での冒険。性格も考え方も正
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友情(1974年製作の映画)

4.5

それぞれ悩みを抱え空虚な日々を過ごす三人の中年男性の友情を描いた人間ドラマ。直球すぎる邦題も良いのですが、原題(Vincent, François, Paul… et les autres)がすごく好>>続きを読む

セリーヌとジュリーは舟でゆく(1974年製作の映画)

4.0

しかし、翌日の朝……
やりたい放題、視聴者置いてけぼりの190分。大人のおとぎ話。ギャグの円環の理。
流石に長え〜と思ったけど全編見終わると削るところないな……と感じます。前半あたりかなり難解でしたが
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魔術師(1958年製作の映画)

3.5

魔術師の一座と彼らのトリックを暴きたい役人たちの群像劇。原題のAnsiktetは顔という意味らしいですが、観終わるとしっくりきます。
あらすじを読んでコメディだと思っていたのですが、やはりベルイマンの
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サテリコン(1969年製作の映画)

3.0

古代ローマの変態たちが酒池肉林の限りを尽くすインモラル映画。
澄み切った青空の下で繰り広げられる地獄絵図。画のインパクトが強すぎてストーリーが全く頭に入ってこなくてすごい。途中からもう訳分からなくなっ
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ローラーとバイオリン(1960年製作の映画)

4.5

バイオリン弾きの少年とローラー乗りの青年の友情を描いた作品。
大学の卒業制作でこのクオリティを叩き出すのかーすごいなー。普通に今まで観たタルコフスキー作品で一番好きかもしれない。結局私はわかりやすい話
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私はゾンビと歩いた!(1943年製作の映画)

3.0

40年代のゾンビ映画。ゾンビといえばドロドロの腐乱死体…というイメージですが、本作は「生ける屍」というブードゥー教のルーツに基づいた本来の意味でのゾンビが描かれていて、ゾンビ映画ながらゴシックホラーの>>続きを読む

シュヴァンクマイエルのキメラ的世界(2001年製作の映画)

3.5

シュルレアリストの芸術家、ヤン・シュヴァンクマイエルとその妻エヴァ・シュヴァンクマイエロヴァーに迫るドキュメンタリー。
ドキュメンタリーというより作品のメイキングに近いような感じでした。
直近でオテサ
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ありふれた事件(1992年製作の映画)

4.0

殺人鬼を追うモキュメンタリー。
まさにタイトル通りなんてことのない、日常の一コマのように殺人を犯すベン。饒舌で博識かつお茶目さも窺える彼の性格がなんだか憎めない。過程は雑ですがそんな彼に魅了されクルー
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夜歩く男(1948年製作の映画)

3.5

警官殺しの男とその犯人を追うロサンゼルス警察の攻防を描いたフィルムノワール。実話ベースだそうです。
約80分かつシンプルなストーリーで手軽に観られるのが良いです。
終盤の下水道での捜査のシーンが良すぎ
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ジャバウォッキー(1971年製作の映画)

4.0

ヤン・シュヴァンクマイエル短編集「ジャバウォッキー」収録作品。
不思議の国のアリスに登場するジャバウォックの詩の朗読から始まるダークファンタジー。
短編集の最後を飾るのは6編の中で最もシュヴァンクマイ
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オトラントの城(1973年製作の映画)

3.0

ヤン・シュヴァンクマイエル短編集「ジャバウォッキー」収録作品。
元祖ゴシックホラー「オトラント城奇譚」に登場する城を探索し続ける学者をインタビューするモキュメンタリーと、物語の挿絵が動くアニメーション
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庭園(1968年製作の映画)

4.0

ヤン・シュヴァンクマイエル短編集「ジャバウォッキー」収録作品。
友人の自宅に招かれた主人公は、そこで人間で造られた”生垣”を目撃する。
シュヴァンクマイエルの完全実写映画。面白い。はじめに”生垣”が目
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家での静かな一週間(1969年製作の映画)

3.5

ヤン・シュヴァンクマイエル短編集「ジャバウォッキー」収録作品。
ある男が扉に穴を開け、その中を覗き見るルーティンを一週間繰り返す話。
扉の内側で繰り広げらている狂気的な生活と常に漂う静寂の対比が不気味
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J.S.バッハ G線上の幻想(1965年製作の映画)

3.0

ヤン・シュヴァンクマイエル短編集「ジャバウォッキー」収録作品。
バッハの音楽に合わせて古びた壁に穴が開く様子や扉が開く様子などが幻想的に映し出される。
やばい、全然わからん……と思っていたら脚本なしの
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シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック(1964年製作の映画)

3.5

ヤン・シュヴァンクマイエル短編集「ジャバウォッキー」収録作品。
二人の手品師がそれぞれ手品を出し合う。
なんとこれがデビュー作だそうで。その頃から唯一無二の作風が確立していますね。
作品自体はコメディ
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ザ・ショック(1976年製作の映画)

3.0

ドーラは息子マルコと再婚相手のブルーノと共に7年前に死んだ元夫と住んでいた屋敷に引っ越して来るも、マルコの性格が豹変し……というお家系小ガキホラー。
まさに70年代ホラーだ!というようなプログレBGM
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ルナシー(2005年製作の映画)

4.0

母親の死以来激しい幻覚に苛まれる青年ジャンが、母の葬儀の帰りに謎の侯爵と出会いなんやかんやあって”療法”のために精神病院に入院する話。
シュヴァンクマイエル作品は「アリス」「オテサーネク」「ファウスト
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ゲルニカの木(1975年製作の映画)

4.0

スペイン内戦時。ファシスト軍によってゲルニカという村が襲撃され、次はラミロ村が狙われていた。ゲルニカからラミロ村に脱してきたバンダールという女性の鼓舞により、村人たちは自由を求め武器を手に取るが……>>続きを読む

それでも私は生きていく(2022年製作の映画)

3.5

派手さはないものの繊細な心理描写とささやかな幸せを噛み締める良い映画でした。
そこにある問題を解決させるのではなく、流れに身を任せ生きていくことにした、というような描写が現実的で良かったです。
この手
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イノセンツ(2021年製作の映画)

3.5

夏休み、閑散とした団地で暮らす少女イーダとその姉で自閉症のアナ、同じ団地に住むアイシャとベンジャミンは超能力を持っていた。複数人集まることで力が増すことに気付いた4人は能力を使って様々な遊びをするが、>>続きを読む

ベルリン・天使の詩 4K レストア版(1987年製作の映画)

5.0

オールタイムベスト映画。
人々の心の声を聞くことが出来る天使が、サーカス団の女性に恋をし人間になる話。
この度なんと「午前十時の映画祭」にて劇場で観られるということで、うちの地域は今日からでしたので初
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悪魔を見た(2010年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

※性暴力描写があります。
婚約者を惨殺された国家情報院の男が殺人鬼に復讐する韓国産バイオレンススリラー。
いや〜凄い映画を観ました。本作はR18指定ですが、それに違わぬ痛々しい描写満載の血祭りフィーバ
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シック・オブ・マイセルフ(2022年製作の映画)

3.0

彼氏がアーティストとして注目され始め焦燥感に駆られた女性が、承認欲求から違法薬物に手を出し自傷に走るホラー。ホラーが正式なジャンルなのか分からないですが、そう言っても過言ではないくらい怖かったし、観て>>続きを読む

拳銃魔(1949年製作の映画)

4.0

拳銃に異様な愛着を持つ男と銃の名手の女が恋に落ち破滅していくクライムドラマ。
面白かったです。Amazonプライムではこのような名作が手軽に観られるから有難い。
主人公の幼少期・二人が恋に落ちる様子・
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

手軽に降霊ができるアイテムを使った”90秒憑依チャレンジ”とティーンエイジャー特有の危うさ、人間の心の弱さが合わさって最悪の展開になる超自然的ホラー。
面白かったです。癖のある作品だと思っていたのです
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オクス駅お化け(2022年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

まあ可もなく不可もなく、特筆すべきこともないB級ホラー映画でした。なんだか邦ホラーぽいな〜と思っていたら日韓合同作品らしい。
ジャケのおどろおどろしさに惹かれて観たけど、それも特に重要なシーンではなく
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ヘル・レイザー(1987年製作の映画)

4.0

子供の頃レンタルショップでパケを見ては怖気付いて一向に借りることのできなかったヘルレイザー、ようやく観ました。
やばい家で若い女の子が大変な目に遭うよくある80年代ホラーに、やばいパズルからやばい人た
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クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

3.5

クローネンバーグ節がこれでもかというほど効いたボディホラー。御年80歳でもこのような変態的映画を撮れるのがすごい。
今作では臓器を摘出する、皮膚を切り刻むなどのグロテスクなシーン自体は多いですが、「ザ
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ハズバンズ(1970年製作の映画)

-

すみません。面白い面白くないとか、友人を失った喪失感、悲壮感、哀愁とかを感じる以前にあまりにもホモソーシャル的描写が苦痛すぎて、もう「ホモソキツすぎる」以外の感想が出てきませんでした。自分がコントロー>>続きを読む

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