ともぞう

サイコのともぞうのレビュー・感想・評価

サイコ(1998年製作の映画)
3.0
1960年の名作を約40年後の1998年に完全コピー。違うのはモノクロがカラーになり、俳優が替わっただけ。古典の名作はその時代だったからこそ名作になり得た訳で、今の目で見れば、いろいろと拙い部分が多々あるのは当然。なぜ、多額のお金をかけて完全コピーの映画を作ろうと思ったのか監督に聞いてみたい。

〈あらすじ〉
1998年12月11日金曜日、アリゾナ州フェニックス。OLのマリオン・クレイン(アン・ヘッシュ)は、カリフォルニア州で雑貨屋を営むサム・ルーミス(ヴィーゴ・モーテンセン)と結婚を誓い合う仲。この日、彼女は社長から40万ドルもの大金を託され、持ち逃げを決意。車で家を出た彼女は大雨のなか、旧道沿いにあるベイツ・モーテルにたどりつく。やがてノーマン(ヴィンス・ヴォーン)という青年が彼女を出迎える。裏手にある家には年配の女性がいる気配。彼はマリオンを食事に招き、病気がちの母とふたり暮らしだと身の上話をする。持ち逃げを後悔していたマリオンは部屋に戻る。着替えをする彼女を壁の穴からのぞくノーマン。マリオンがシャワーを浴びていると、老女の人影が忍び寄り、カーテンを開けて彼女をめった突きにした。マリオンの死体を見つけたノーマンはバスルームの血を洗い流し、死体は車ごと近くの沼に沈めた。月曜日、マリオンの持ち逃げに気づいた社長は私立探偵アーボガスト(ウイリアム・H・メイシー)を雇い、彼女の後を追わせる。彼から事件を知らされたマリオンの妹ライラ(ジュリアン・ムーア)もサムと姉を探しに出た。ベイツモーテルにたどりついたアーボガストは宿帳でマリオンの筆跡を見つけてノーマンを追及。だが、家の中に踏み込んだアーボガストは老女のナイフで惨殺された。アーボガストから連絡が途絶えたため、ライラとサムは翌日、地元の保安官補を訪ねる。彼はふたりがノーマンの母親のことを聞くと、なんと彼女は10年前に死んだという。モーテルヘ赴いたふたりは、そこで恐るべきノーマンの正体と事件の真相を知るのだった…。「ドラッグストア・カウボーイ」のガス・ヴァン・サント監督がヒッチコックの名作「サイコ」(60)をカメラアングルまでほぼ忠実に再現した作品。
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