hummingbird

宮本武蔵のhummingbirdのレビュー・感想・評価

宮本武蔵(1944年製作の映画)
3.7
宮本武蔵に河原崎長十郎、佐々木小次郎に中村翫右衛門。仇討ちのために武蔵に教えを請う女性に田中絹代。 

原作は菊池寛で、一乗寺の決闘から佐々木小次郎の対決までを描く。

溝口健二はこの当時には長回しのスタイルが完成していたと言われていて、冒頭からほぼ長回しで撮影。カメラは動かないこともあれば、動くことも。

撮影が宮川一夫ではないせいもあるのか、全体的に粗削りな感じがするものの、意外性のある凝った場面もあって、見ごたえはあると思う。

特に前半に自然が美しい場面が多い。美術は後の時代ほどは凝ってないと思うけど、戦争中と考えると、これだけさまざまな衣装やセットを用意できたのがすごいと思う。

内田吐夢の「宮本武蔵」シリーズと、細部が同じところもあるけど、講談を参考にしてるのかな?
hummingbird

hummingbird