玲

野性の少年の玲のレビュー・感想・評価

野性の少年(1969年製作の映画)
5.0
ジャンピエールレオーに捧げる、、博士がトリュフォー自身 ほあー そんな気持ちなんだな

少年を「自然なるもの」から「箱の中にあるもの」「枠の中にあるもの」に博士の手で入れ、その中にて「少年を自然物から人にする」その喜びと罪悪感が混合して化学反応した切なさのような出来上がりの感情は博士自身が背負うものだとして
それらは、元来もしくは永久に、またはそうであるべきかもしれない葛藤すらも知らなくて良いほど本来野性の少年に、半分背負ってもらえるのだろうか、半分背負わせて良いのであろうか、自分がこの手で枠に収めた少年、帰って来てくれた少年、帰って来てくれたのだろうか、帰って来てしまったのだろうか、少年が枠の中にもいるものにしてしまって枠の中にもいるものになってしまった以上はもう博士はただ彼による彼の意思表出を確実に理解することを永久に望むんだろうな 伝わり合えたら幸せなことなんである 生き物は とわたしは思ってしまう
レオーのぬいぐるみ感のヒントはここかもしれない 「意思のないもの」として例えてる訳では決してないです 
玲