ゆきほ

野性の少年のゆきほのレビュー・感想・評価

野性の少年(1969年製作の映画)
4.0
コミュニケーションの概念の無いヒトを、靴を履かせ二足歩行にし、言葉があること、言葉と文字はリンクしていること、感情を表現することをトリュフォー演じる博士が教え続けていき、次第に文明を身につけていく様子が描かれているが、発語し文字を理解し博士に褒められている時より、
裸足で四つん這いになり雨で遊んでいる方がずっと楽しそう。
言葉があることも分からない他者と関係を作ることも知らない人間に「それは悪いこと」だと教えるには体罰しか無いのだろうか。納得できないことが起こったら反発できるか、試すために理不尽な体罰を与え、暴れたら「ちゃんと理解できてて偉い」と褒めるシーンで、教育の限界というか、無力さにボー然としてしまった。
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