Hitomi

ベルヴィル・ランデブーのHitomiのネタバレレビュー・内容・結末

ベルヴィル・ランデブー(2002年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

初めから目を奪われた作品。
映像だけでなく、音楽にも。
言葉のほとんどない作品。
表情もあまりなく、色も全体的に低いトーン。
目の動き、行動で表現していく。
不気味な内容に不気味な行動に不気味な絵。すべてが揃っているのに、笑えるところもあり、心も温かくなる。
ディズニー、ジブリがアニメーションを総なめしていく中、この作品は何かを真似するでもなく、方向性の違う個性のたつ作品。
最後のシャンピオンの「終わりだよ」という言葉には、この作品の終わりという意味を越えて、シャンピオンの初めての発言がこの言葉だったからこそ、シャンピオンに命すらかけていたおばあちゃんがいなくなってしまったことで、シャンピオンの中で何か乗り越えたものがあったのかな、とも感じたり。

映像特典を見て、作成の裏側を見るとよりこの作品に興味がわくな〜。
"観客を困らせたい、観客の望む方向にすり寄せたくない、こっちに引き寄せたい、驚きのある映画を作りたい、不愉快にさせたいわけではない、予告編で予想がつく映画はつくりたくない、何やらわからない驚きがある、これこそが映画に求める監督としての喜び。"
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