ベルヴィル・ランデブーの作品情報・感想・評価

「ベルヴィル・ランデブー」に投稿された感想・評価

sonozy

sonozyの感想・評価

4.5
『イリュージョニスト(2010年)』のシルヴァン・ショメ監督による初長編アニメーション。2002年
セリフを極力排し、極端にデフォルメされたキャラクターと独特な世界観、最高の音楽のシュール・ファンタジー。

冒頭から、3人組女性「トリプレット」のスウィング♫な曲に乗せて、フレッド・アステア、ジョセフィン・ベーカー、ジャンゴ・ラインハルトらがアニメで登場するライブショーが楽しい!

主役は、内気な孫のシャンピオンと、瓶底眼鏡のちっちゃいおばあちゃん、家の外の線路に電車が通る度に吠えるふちょっと犬のブルーノという2人+1匹で地味に暮らす家族。

シャンピオンにやりたい事をやらせたいおばあちゃんは、ある日自転車レースに関するスクラップブックを発見。
以降、シャンピオンを自転車レーサーとして鍛え上げ(おばあちゃんのトレーナー力がすごい。笑)、ツール・ド・フランスに出場する。

鍛え上げた脚力で頑張るシャンピオンだが、途中、救護車になりすました謎のマフィアに他の2人の選手と共に誘拐されてしまう。
バンに乗って応援していたおばあちゃんとブルーノは、マフィアを追うが、あと一歩のところで彼らは巨大な船に乗って出航・・・

嵐で大荒れの海をなんと小さな足漕ぎボートでさらに追いかけるおばあちゃんたち。(パワーすごい。笑)
そして、“ベルヴィル”という名の巨大都市にたどり着く。

老婆になった3人組女性「トリプレット」の協力も得て、マフィアの居場所に向かうと。。。

トリプレットのみなさん、カエルしか食べないのがエグいんですが、冷蔵庫、新聞紙、掃除機を楽器に再びノリノリのスウィング♫が最高。
最後まで淡々とパワフルなおばあちゃん。ふとっちょだけどちゃんと仕事する犬のブルーノ。四角いフォルムのマフィア...いずれのキャラも最高。

カンヌ国際映画祭:パルム・ドッグ(特別賞。犬のブルーノに)、セザール賞:音楽賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞:アニメ映画賞・音楽賞、ニューヨーク映画批評家協会賞:アニメ映画賞など受賞。
シュールな世界観と音楽が楽しい作品でした。
深夜にBSでやってて、気になっちゃって、DVD買いました。
テーマ曲はしょっちゅうYouTubeで聞いてた。

みんな狂ってて怖いんだけど、気になって仕方ない。
何か、テーマ曲聞くと、ぞわぞわして、すごく不快な気分になる。
何でだろう?
くせになる感じで、好きな曲なのに。
三姉妹が映るとぞわわ〜って。
kanako

kanakoの感想・評価

4.2
もーーー!好き!台詞全くなしの長編アニメ。ひたすら世界にどっぷり浸かりたい
Aika

Aikaの感想・評価

4.2
スウィングジャズに乗ってステップを踏むフレッド・アステアに見惚れたあなた!
ようこそ不思議で不気味なベルヴィル・ランデブーへ。

これめっちゃ好きだ…!超デコッパチなアステア様オープニングからしてやられた。
観てから何度も思い出してはニヤつくくらい好き。

スーパーおばあちゃんが拐われた孫を助けに行くというシンプルなストーリーを、ショメ監督が独特のタッチで描くアニメーション。

過度にデフォルメされた世界はシュールで強烈。
ときにキミワルイ…と思うのに、気づいたらストリートミュージシャンの音楽に自然と身体が縦揺れしてるし、カエルをしゃぶるおばあちゃん達のファンになってるし、おたまじゃくしも美味しそうに見えてくる…?
そして一緒に口ずさむ「ベルヴィル ・ランデヴー〜♫」
なんだこの求心力は!

斬新で見たこともないような世界なのに、おばあちゃんに抱きついたときの匂いを胸いっぱい吸い込んだようなノスタルジーさもあって。
あのおばあちゃん達となら、どんな急坂でも登れちゃう気分になる。

部屋に貼られたポスターもテレビから流れる映画もジャック・タチ。
ショメ監督が「イリュージョニスト」を映画化するのは、もうこのときに運命付けられていたのかもな。そう思うと鼻の奥がつんとした。
やすか

やすかの感想・評価

5.0
大好き映画、
久しぶりにDVD引っ張り出して。

デフォルメされた激かわいいキャラクターたち、
雰囲気、色彩、毒々しさ。
全てどタイプ。


ベストキャラクターは
おばあちゃん。
もうさ、フォルムもたまらないし
孫を楽しませようとするいじらしさも完璧。
jumo

jumoの感想・評価

4.3
どんよりした陰気な歌が最高に不気味で好き〜高架下で3つ子とおばあちゃんが出会った時のセッションかっこよすぎ問題〜

デフォルメされまくったキャラクターや景観も愛おしくて、何年経っても好きな映画(の割にカーチェイスのシーンはうとうとしがち)
YUKI

YUKIの感想・評価

4.0
中毒性のあるアニメーション!

顔の半分以上はある鼻👃
わんこの日々のルーティン🐕
わんこの夢の中💭
マフィアは二人ペアで一つに🕶
大型船のバランスはどうなっている?🚢

書き足りない!
箇条書きにして大切に保管していたい!
それにしても三姉妹ばぁちゃん達の歌が最高!
関取

関取の感想・評価

3.6
なんか出てくる人、ほとんどが狂ってんだけどすごい幸せそうに見えました。
テーマ曲がいつまでも脳内リピート。
@テアトルタイムズスクエア

仏アニメの偉大なる先駆者グリモーやラルーに比肩する最高級のエンタテインメントに酔いしれる。
イメージとサウンドとストーリーが狂おしいほどに溶け合って、スウィング!
Hitomi

Hitomiの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

初めから目を奪われた作品。
映像だけでなく、音楽にも。
言葉のほとんどない作品。
表情もあまりなく、色も全体的に低いトーン。
目の動き、行動で表現していく。
不気味な内容に不気味な行動に不気味な絵。すべてが揃っているのに、笑えるところもあり、心も温かくなる。
ディズニー、ジブリがアニメーションを総なめしていく中、この作品は何かを真似するでもなく、方向性の違う個性のたつ作品。
最後のシャンピオンの「終わりだよ」という言葉には、この作品の終わりという意味を越えて、シャンピオンの初めての発言がこの言葉だったからこそ、シャンピオンに命すらかけていたおばあちゃんがいなくなってしまったことで、シャンピオンの中で何か乗り越えたものがあったのかな、とも感じたり。

映像特典を見て、作成の裏側を見るとよりこの作品に興味がわくな〜。
"観客を困らせたい、観客の望む方向にすり寄せたくない、こっちに引き寄せたい、驚きのある映画を作りたい、不愉快にさせたいわけではない、予告編で予想がつく映画はつくりたくない、何やらわからない驚きがある、これこそが映画に求める監督としての喜び。"
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