やっぱりカルカン

ロミオとジュリエットのやっぱりカルカンのレビュー・感想・評価

ロミオとジュリエット(1968年製作の映画)
3.4
2020年 NHK BSプレミアム 09/08 13:00〜 シネマ「ロミオとジュリエット」<字幕スーパー><レターボックスサイズ>の録画を視聴。

ざっくりとストーリーの内容は知っていたけど、舞台も映画もドラマも何も見た事がないので私にとってこれがはじめての「ロミジュリ」。
ロミオ役のレナード・ホワイティングが北村匠海にそっくりで驚いた。しばらく見ているとジュリエット役のオリヴィア・ハッセーが若い頃のビビアン・スーにそっくり。非の打ち所がない美男美女で、この2人の美しさだけでもじゅうぶん見る値打ちがある。
オリビア・ハッセーを検索したらWikipediaに「カネボウ化粧品のCMに出演した際、そのCM曲「君は薔薇より美しい」を歌った歌手の布施明と1980年に結婚。一男児をもうけたが1989年に離婚している。」と書いてあって衝撃を受けた。

ロミオとジュリエットが初めて出会うパーティの広間で、青年役のグレン・ウェストンが有名なテーマソング"What is youth"を歌う。この曲「ロミオとジュリエット 愛のテーマ」(Love Theme from Romeo and Juliet)は、映画を見ていなくても色んな所で聞いて知っていたので「この映画の曲だったのか!」と感動した。

映画作品としては、若干無駄なシーンが多くテンポが悪かったので時々1.2倍速再生をしながら見た。2人は前々からの深い関係だと思っていたが、知り合って一目惚れして有名なバルコニーのシーンが出逢った日の夜だったとは衝撃的だった。
映画の中でも若いうちの燃えるような恋を揶揄する表現もあったが、まだ付き合いがほとんどないうちにこんなにあれよあれよと転げ落ちていく展開だったとは…

セリフが詩的で、過剰に説明じみていることもある。ちょっとくどい感じ。昔の映画だから?というのもあるかもしれないが、好き嫌いが分かれるかもしれない。良く言えば芸術的でドラマチック。
特に素晴らしかったのは神父様の「(お前たち2人の恋は)火薬と炎が出会ってしまったら爆発して散るのは目に見えているのと同じ」という感じのセリフがこの物語を端的にあらわしていてとても良かった。