2021/08/22
監督 三池崇史
役所広司
山田孝之
稲垣吾郎
【命を、燃やせ】
残虐で横暴な藩主の暗殺を命じられた十三人と、その前に阻止せんと立ちはだかる二百人の侍達の死闘を描く、工藤栄一監督の同名映画をリメイクしたアクション時代劇。
三池崇史監督でもう一本。
三池作品では、本作と「悪の教典」がお気に入り、特に本作は時代劇の中に、三池監督独特の一度見たらトラウマになるような残虐シーンもあり衝撃的でした。
クライマックスの十三人対二百人の死闘、知力と技を駆使した刺客達の戦い振りに手に汗握り、役所広司と市村正親の一騎打ちに興奮、鑑賞当時、久々の血湧き肉躍る殺陣を見た気がして満足した。
これでもかの豪華キャストの中で、やはり触れられずにいられないのが藩主役稲垣吾郎の悪辣振り、現代におけるサイコパスの様な男を淡々と、平然と演じ、主役を食うインパクトを残しました。
守るべき価値も無い藩主の為に、敵味方に分かれて命を投げだす男達の悲哀に胸が震えた一本、少し目を背けるシーンもありますが個人的にはなかなかの良作です。
鑑賞日2010年 劇場にて