極悪非道な殿を暗殺せよ！三池崇史の本気が伝わる、エンタメ性の高い良作。
仲間集めから、地形を生かして大人数を打ち倒すという七人の侍フォーマットの時代劇だが、中盤はちょっとテンポが悪い。セリフも聞き取りにくい。しかし、後半は派手なアクションシーンてんこもりで一気に巻き返す。
13人のキャラをしっかりたてるのは難しいが、そこは役者の存在感でカバーしている。乱戦になると、薄まる人と目立つ人が分かれる。誰よりも松方さんの殺陣が群を抜いて最高。それに追随する役所さん、予想以上にツワモノ感溢れる井原さんにも惚れる。キリッとしている六角さん、古田新太も顔面力あって素敵。伊勢谷さんは、三船敏郎を意識したようなキャラだが良い味が出ていた。掘るのはやりすぎ（笑）。
既存のイメージをぶっ壊すようなイカれ鬼畜バカ殿を演ずるゴローちゃんは憎むべき悪役として、映画の盛り上がりに多大に貢献していた。
#劇場公開以来二度目の鑑賞
#配信で観られないからBlu-ray購入
