モナ郎

十三人の刺客のモナ郎のレビュー・感想・評価

十三人の刺客(2010年製作の映画)
4.8
めちゃくちゃ面白かった。
何が良いって吾郎ちゃんがとにかく素晴らしかった。吾郎ちゃん扮する悪役の強烈なインパクトが、作品全体の魅力を大きく底上げしていた。とにかくこのキャラ、口を開けばキラーフレーズが出て来るので、画面に出て来るだけでワクワクした。吾郎ちゃんのこと、今まで特に好きでも嫌いでもなかったけど、これを観て好きになった。

一方主人公サイド、13人の刺客たちが、それぞれあまりキャラが立ってないっていう意見もありそうだけど、1本の映画の中で13人もキャラの立ったやつらが出てこられたら、頭がこんがらがりそうなので、僕はこのくらいのバランスがベストだと思う。

そして、時代設定の妙というか「実際に人を切った侍はもうほとんどいない」というなんとも物悲しい侍たちの背景。そんな時代に取り残されつつある男達の葛藤がまた良かった。
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