1950年代のアメリカで社会現象を巻き起こすほど人気を誇った”21”というクイズ番組を巡って起こったテレビ・スキャンダルの実話を基にしたストーリー。
テレビ番組は、スクリーンのこちら側にいる我々のために”作られた”世界であることはいつの時代も変わらない。そして、スクリーンの向こう側でどのような”工作”が行われていようとも、それは関係者にしかわからないものである。
影響力のあるメディアであるからこそ、報道側の道徳観が問われる。例え大衆が望むとしても、”それはショービジネスだ”と何でも許されるというわけではない。それでもやはり、大衆が求めるのであれば、悪も善になりうる、我々の道徳観も同時に問われる作品。