クイズ・ショウの作品情報・感想・評価・動画配信

「クイズ・ショウ」に投稿された感想・評価

ynyn

ynynの感想・評価

5.0
アメリカの人気クイズ番組のやらせを暴く話。Filmarksに使われてるジャケット写真のように少しざらっとした画質でそれが懐かしく、湿度が低くとてもよく晴れた日のように明るい雰囲気を持っているような映像だった。別にほっこりする内容ではなく、サスペンスのような緊張感はほとんど無くて、泣けてきたり胸が熱くなったりする展開もないんだけど…。年越しのテレビで「あけましておめでとうございます」という挨拶とお祝いの映像を見終わった後、テレビを消して座って部屋の壁をぼんやり眺めているようなふわっとした多幸感があった。自分でもこの映画を見てなぜこのような気分になったのかよく分からない…新型コロナに怯える12月27日に見たからなのか…。A24のいくつもの作品はこういうところを目指しているように感じるけど、全然違う作風の普通の映画で体感するのは予想してなかった…
komo

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4.1
1950年代、アメリカの人気クイズ番組『21(トゥエンティワン)』で勝ち進んでいるユダヤ人のハービー(ジョン・タトゥーロ)という男がいた。しかしTV局側は、華やかさに欠けるハービーに不満を抱いていた。
番組プロデューサーは『21』をもっと面白みのある演出にさせるべく、容姿端麗の白人男性・チャールズ(レイフ・ファインズ)を新たな番組スターに成り代わらせようとする。チャールズがハービーに必ず勝てるよう八百長を仕掛けようとするが、それがのちに裁判沙汰の事件へと発展してゆく。


【嘘をつかないという幻想】

理不尽な世の仕組みに胸が痛みますが、俳優陣の冴え渡るお芝居に充足した気分になりました。
TV番組における『やらせ』は日本でも度々話題になっていますが、本作の舞台は1950年代。
その当時、『TVが嘘をつく』などとは誰も思っていなかったようです。
そういった人々とメディアとの距離、背景と変遷を知ることができたのは非常に有益でした。
若き日のレイフ・ファインズ、甘いマスクで眼福です。

TV局側が、出演者の人間性を踏み躙るようなことをしてはいけないのは勿論ですが、視聴者である我々が出演者に何を求めるかによって局側が行動を決めるケースもあるのだと思います。
視聴者が出演者の陥落を願ったとしたら、局もそういう展開へと運んでゆく。
TVというものは、観る者の心を映す鏡であるとも言えます。

そもそもメディアというものが見せているのは全体の中のほんの一部でしかなく、たとえ真摯な企画であってもそれは変わらないと思います。
切り取られた世界の中で、自分が何を信じるか。
たとえ良識のある番組だらけになったとしても、その点は視聴者にとっての永遠の課題です。
mizsee

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4.2
役者が揃って達者。無駄がなく、程よい緊張感と悲しさが全編に溢れている。名作。
巨大な力の前には真実が歪められ霞んでいく。
「お前の名は私の名だ」きつい一言でした。
ギルヲ

ギルヲの感想・評価

3.5
50年代の実話を基にした、クイズ番組のイカサマを暴く話。番組に切り捨てられた元常勝回答者のユダヤ人ハービー、番組の新たな顔になるWASPの大学教授チャールズ、不正を暴こうとする立法管理捜査官ディック(彼もユダヤ人)の三人が核となって物語が進んでいきます。ユダヤ人同士であるハービーとディックは気が合わず、ディックとチャールズには民族を越えてほのかな友情が芽生えたりといろいろ面白いけど地味(笑)。プライドは高いけど愚かで哀れなハービーを演じたジョン・タトゥーロが1番得したかな。
最後、召喚されたプロデューサーが「私は公益を守る側じゃなくてショービジネスの人間だ」みたいなことを言うんだけど、テレビどころかメディア全般に公益を守るという使命感は無さそうな現代を、この四半世紀前の映画は、予言したり警鐘を鳴らしたりしてたのかも。
HS

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2.4
テレビの現実が取り上げられているけど、もうこれは仕方ないというか、本気にした方がアホな気もする。
マーティンスコセッシがスポンサー社長役。
レイフファインズの若い頃がブラッドリークーパーと何となく重なる。

いいように使われたユダヤ人が法関係のユダヤ人とクイズショウの闇を暴く。
期待しないでみたけどとてもよかったです。ジョン・タトゥーロってやっぱり変な人。レイフ・ファインズが、悪人じゃないけど、中身の無いイケメンくんでよかった。エンドロール秀逸。
もりや

もりやの感想・評価

3.5
再鑑賞。
テレビの裏側というか真相というか。
アンチテレビ作品というか。
テレビ番組の最たる所は
エンターテインメントだと思うので
やらせは付き物だと思っているが。
すっきりしないラスト。
ハービーの使い捨ては可哀想にと思う反面、結局そんなもんだよなぁとも思ってしまう。
沙那王

沙那王の感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

『真実を述べるだけで称賛を受けるのは、違う。』

まさに、そう。
ヴァン・ドーレンの吹き替えは宮本充さん♬
(確認はしてないけど、きっと彼の声💕)

「泥と汗にまみれて自分の基盤を築く努力を失った。」
気が付けて良かった。
『お前の名は、私の名だ。』
静かに言う父の言葉がみぞおちに深く入ったパンチのよう。

テレビ屋は『成功の、し過ぎが失敗。』
なんて言うけど、
今の日本のテレビもYouTubeもSNSも、どうかしらね。

嘘も繰り返せば語り継がれる真実へと変貌する可能性がある。自国の地図を書き換えたまま放置とかね。

新聞記者のような、真実を見定める人物が絶滅する世の中に、してはいけない。
「70年代、ウォーターゲート。60年代、ケネディ暗殺。そして50年代、全米を震撼させた史上最大のテレビスキャンダル。」
この映画のキャッチコピーですが、
少し大げさかなと個人的に感じました。

実際本当にウォーターゲート事件やケネディ暗殺と並ぶようなTVスキャンダルだったのかもしれませんが、映画からはその緊迫感はあまり伝わってこなかったというのが正直な感想です。

マーティン・スコセッシが俳優として出演しているのに驚きました。
三鷹

三鷹の感想・評価

3.5
どんな状況でも息子を思う父親の眼は泣かせるなぁ。まぁヴァン・ドーレン父子は大学教授の一家だし上流階級なので「ミッドナイト・エクスプレス」の父子とは抱える問題が違うかもしれないけど。
聴聞会で召喚されてないのにのこのこ出て行ってホントの事喋っちゃうなんてやっぱりチャーリーはお坊ちゃまだなぁ。君が喋ってもテレビ界は何も変わらないんだよ。
今ならさしずめ何十年も経ってからあの時の真実!て暴露本でも出しちゃうよね。「真実を話さない苦しみ」と「嘘をつき通す苦しみ」はどっちが辛いんだろうなぁ。
しかしたったの20年前の作品なのにこの古さってwあ、演出か。
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