和田島イサキ

機動戦士Zガンダム II -恋人たち-の和田島イサキのレビュー・感想・評価

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 さすがに展開が早すぎる……!
 過去のTVシリーズを再編集した、劇場版三部作の二作目。
 一作目から立て続けに試聴しました。

 面白かったのは間違いないんですけど、同時に「本来はもっといろいろ濃かったんだろうな」という予感がしてしまう程度には駆け足感があります。
 絶対もっとしっかりした人間ドラマがあったはずだし、いよいよの新型機(Zガンダム)登場もいやにあっさりしてる。
 悪い言い方をしてしまえば薄味に思えるのに、それでもなお面白かったんだから途轍もない。

 お話そのものはもはやちょっとした歴史群像劇の装い。
 ひとつの大きな戦争の歴史と、そこに関わる様々な人物のドラマを俯瞰で追うとなると、おそらくこれが最善なのだと思います。
 そしてそもそものその大きな流れ自体が面白いのだからずるい。

 前作『機動戦士ガンダム』ではアムロさんの成長がじっくり描かれていたのに対して、本作のカミーユさんはいまひとつ危うい感じ。
 前のアムロと似た境遇のようでいて、よくよく見ると結構違うんですよね。初手から両親亡くしてるし、周りは大人だらけだし……。
 そんな中でようやく出会った運命の相手、フォウ・ムラサメさんがこう、なんというか、とってもガンダムに出てくるヒロインらしくて素敵でした。
 もういろいろ危なっかしすぎる……パイロットとしてはとても頼もしく感じるのに……。

 最後あと一作、一体どうなるのか楽しみです。