ブラックユーモアホフマン

ミステリー・トレインのブラックユーモアホフマンのレビュー・感想・評価

ミステリー・トレイン(1989年製作の映画)
4.1
ブシェミ本当にいつも可哀想だなw

やっぱジャームッシュ好きだなあ。当時リアルタイムで観てた人たちや、もしくは多感な時期に出会った人が、モロ影響を受けてしまうのも分かる。

特にこの映画なんてアイデア次第で、低予算で実現できるから学生映画とかでも真似しやすい。これなら自分にも作れるかも、と思わされてしまう。

しかしメンフィスという場所、エルヴィスの存在、列車というモチーフ、ジッポライターや銃といったアイテム、多国籍なキャスティング、印象的な衣装、気の利いた会話など、工夫は随所に凝らされていて、実は素人が簡単に真似できるようなものではない。

このまとまりのよさ。この感じ、それこそブシェミも出てるタランティーノの『レザボア・ドッグス』や『パルプ・フィクション』にも近いものを感じたけど、タランティーノはジャームッシュに影響されたのか、それとも二人ともシネフィルだから必然的に同じようなものに辿り着いたのか。

『ダウン・バイ・ロー』でロベルト・ベニーニが渡米する際に連れてきてそのまま出演もした妻のニコレッタが、本作ではむしろベニーニ無しで単独で出ている。
そして『パターソン』のゴルシフテ・ファラハニって、このニコレッタにそっくりだな。

第三話「Lost in Space」のビリヤードバーに出てたヴォンディ・カーティス=ホールってNetflixドラマ『デアデビル』S1のあの人だ。

【一番好きなシーン】
エルヴィスの亡霊