このビジュアルからすると少し予想外にも思える感動系。友情、家族愛、努力などなど詰まっている。普通にコメディだと思っていたので少し驚いた。
大学の学生プロレスサークルにちょっと変わった新入部員が入ってくる。ヤル気はあるのに飲み込みが悪く、どうも他の人とは違っていて…実は彼は記憶が、みたいな。
その「事実」が明らかになった翌日の描写が結構来る。事前に知っていたはずなのに、ここで再認識して、見方が変わる。
そして後半がすごい。畳み掛けるように泣かせにくる。まだ来るか、まだ来るのか!というくらい。積み重ねてきたものをしっかり使ってくれる。明らかに泣かせにきているのが分かるのに、それでも目頭が熱くなるから凄いなと。悔しいような、あっぱれとでも言いたくなるような。
一応、プロレスの試合部分が結構あってボロボロにされるような痛々しい場面があるのでそれが苦手な人は注意が必要。
ただ、身体の記憶という概念は割と珍しいような気がするし、題材にあっていて良いなと思った。
2015-099