ブラックユーモアホフマン

コーヒー&シガレッツのブラックユーモアホフマンのレビュー・感想・評価

コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)
3.4
各話で、Coffee & Cigarettesてセリフが出るたびになんかむず痒さを感じるのは、小津の『お茶漬の味』で最後に佐分利信が満を辞して「お茶漬の味」と言った時のむず痒さに似てる。

これも『ナイト・オン・ザ・プラネット』の発想を飛躍させたような。時間が共通項だった『ナイト〜』から今度はコーヒーとタバコというアイテムを共通項にした。

であれば例えばもっと時代と場所をバラバラにしてみても面白かったんじゃないかと思ったり。ロイ・アンダーソンの『ホモ・サピエンスの涙』みたいな。そっちも別に好きじゃなかったけど。

会話劇としてもやはり『ナイト〜』と同じく、そんなに上手くまとまってはいない。まとめようとしてないのかもしれないけど。

ブシェミが(またメンフィスで)エルヴィスの話をするくだりとか、『レザボア・ドッグス』の冒頭のマドンナの話のシーンを思い出したけど、やっぱタランティーノの書く会話の方が面白い。

唯一、スティーヴ・クーガンとアルフレッド・モリーナの話だけはよくできたコントだなと思って面白かったけど。
その後のRZA、GZA、ビル・マーレイはキャスティングがズルい。
最終話は爺さん映画が好きなツボにハマった。だから最後の3話は好きだった。他は微妙。

イギー・ポップは可愛い。

【一番好きなシーン】
スティーヴ・クーガンとアルフレッド・モリーナ。スティーヴ・クーガンの顔が腹立つw 誰かに似てる。賀来賢人かな。