むるそー

コーヒー&シガレッツのむるそーのレビュー・感想・評価

コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)
3.8
喫茶店で珈琲とタバコだけ頼む客たちのとりとめもない会話を描いたオムニバス会話劇。

シュールなコントのような世界観で、有吉の壁の時のチョコプラみたいだな、と思ったり。珈琲とタバコの"健康に悪い"とか"見栄を張る"みたいな属性も活かしていて、クスッと笑える部分が多かった。

特に好きだったのは、8本目のテスラコイルの話。卓に着く男女のうちの男性の方がテスラコイルを自慢げに実験し始めるも、実は女性の方が詳しかった、というオチ。少し前に僕の中でホットだったナチョス。の野球上手い彼女ネタに似た面白さがあって個人的にツボ。

9本目の"いとこ同士?"の話も好きだった。俳優2人が登場し、最初は少し冴えない方が2枚目俳優に媚びを売っているような構図に見えるのだが、実は冴えない方は2枚目が尊敬する大物俳優とマブで、徐々に構図が逆転していく。よくあるネタだけど皮肉が効いてて面白い。

ただ全体を通してキャストのメタネタが多くて、ハリウッドに精通してない日本人だと楽しみきれないんだろうなぁと少し寂しさもあった。
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