ハル

秒速5センチメートルのハルのレビュー・感想・評価

秒速5センチメートル(2007年製作の映画)
3.0
三話からなる短編連作集。
映像がとにかく美しい。
桜の舞う春も、星降る夏も。季節の彩りがとても綺麗に描かれている。

そして、青春時代の輝きと儚さが切なくて胸にくる。そんなキラキラした青春時代、私は過ごしていませんが。それでも大人になって振り返るあの時代の輝きは、結構愛おしかったりして、ちょっとセンチメンタルな気分になってしまった。 

一話の「桜花抄」は一番好きだけど、もどかしさと切なさが溢れすぎているので、ちょっと苦しくなる。自分も転校を繰り返したので余計に…!手紙のやりとりなんて、ほとんどしてないけどな!!

二話「コスモナウト」のロケット打ち上げはかなり印象的だったけど、告白しようとして泣き出しちゃう女の子ってどうだろう。どうなのだろう。うーむ。種子島コーヒー美味しそう!

三話「秒速5センチメートル」の、社会人になった虚無感あふれる主人公も結構好き。これぞ社会人の現実。だけど、過去はキレイに見えるもんだよー!前向いて生きろ‼︎とも言いたくなる。

分かりやすい結末でないラストも凄く好みだったんだけど、なにより劇中に流れた山崎まさよしさんの曲【One more time, One more chance】に完全に心を奪われてしまった。
結果的に、この映画は60分にわたる壮大なMVだったような気さえしている。
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