バルべ

秒速5センチメートルのバルべのレビュー・感想・評価

秒速5センチメートル(2007年製作の映画)
3.7
明里が常に1人だと考えている中学生時代から、明里に相手がいるのではないかと考えて振り返るのに時間がかかるようになってしまったのは貴樹の成長ともいえるが、それが本当に悲しいし、小田急を恨んでしまう。

アニメーションはまだまだ発展途上にある作品ですが、細かい描写で心を掴んでくるのは現在と変わりませんね。一人暮らしの帰ってきて電気をつける瞬間だったり、電車の席空いてるけど何となく座る気が起きない時だったり…最終盤カットの切り替えが多いので挙げるとキリがないですが、妙に哀しくさせてくるのが本当に上手いです。

確かに厨二病的な所や主人公の痛い所もなくはないですが、少し過去の自分と重なるところもあって、短編にしては高評価になっています。お許しを。
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