このレビューはネタバレを含みます
【上京組のが楽しめるかも】
大学生になりたて(それまでは埼玉県内からほぼ出なかった)の時に一度観たことがあったんだけど、
その時よりも「東京の路線に慣れてない→慣れまくり」という経歴を経てから観た方が確実に面白いなと思った。というのも、、、
<新宿→栃木の中移動>
中学生の主人公が電車に乗ってヒロインに会いにいくシーン。あの時の焦燥感がめちゃくちゃ分かるようになるんですよね。
「中学生の感覚だとめっちゃ遠く感じるよね…一駅一駅確認するあの感じ分かるよ…」と。そこで遅延しまくるんだからもう分かりすぎて胸が苦しくなる。
だけど大人になってからの目線で考えると実際なんてことないという。埼玉⇔千葉とか千葉⇔神奈川のカップルなんて週一くらいで会ってるしね。
「またいつでも会いに行ける距離でしょ」と今なら思えるんだけど、当時はそうじゃなくて、小旅行並にソワソワするし一生懸命になる。中学生タカキ君の目線と大人達観タカキ君の目線どちらにも立てて、かなり良いです。
あと、やっぱ大人になってからのが良いと思えたのは、タカキ君への理解度があがったこと。
<メールを送らずに、消す>
以前はタカキ君に対して、え何をうじうじと…?連絡取れし…と思ってたけど、最早そうじゃないと言うのが大人になると少し分かってくる。純粋に「ずっと好き。今も好き」だけなら、それは早よ行動しろよとなりますが…。
なんかもう、「自分の大切な部分」の象徴みたいになってて(私はこういうのを心のお守りと言っている)、
ここから何十年も続いていく現実に持ち込みたいかと言うと、適切な距離のまま大切にし続けたかったんじゃないのかなと。
と言ってもアカリ以上に大切な人なんていないんだから、パートナーとして適役なのはアカリしかないんだろうけど…。でもアカリと恋愛するのも最早違うから…。
だから前にも後ろにも行けないのかなと思った。あくまで私の感想ですが。
<私は桜木町の映画館で観た(ドヤ)>
最後に流れるone more time,one more chanceが強すぎた。
上記の感想が的を射ているのだとしたら、タカキ君は「one more chance」とは思わないだろうなと思う。アカリに会えてもきっとアクションを起こす気はないんじじゃないかな。だからその点は曲と相違があると思った。
みなさん。もし何かone more chanceと願うことがあるのだとしたら、今行動しましょう。(啓示)
(私ごとですが…)
この映画を当時好いとる人と観に行きまして…。で、その人には遠方に幼馴染の好きな人がいるんですよ。
だからone more...聴いてると、「この人こういう気持ちで好きな人のこと思ってるのかな」とか思っちゃって、違う意味で聴けなくなりました。負けヒロイン?
<現実は続く・・・>
映画は切ない雰囲気で後味残して綺麗に終わっていったけど、あれが現実だったら、タカキ君は今後どう生きていくんだろう。ずっと1人なのかな?
アカリを忘れることはないと思うけど、時間が経って、アカリも大切ままに、誰か大切に思える人と巡り会えて、ちゃんと幸せになれたら良いなと思った。
現実の世界線にも救いがあるといいね。
【まとめ】
・多少大人になってから観ろ
・都心で活動してる時に見た方が面白い
p.s
ミルフィーユフィクションという遠距離がテーマの曲に自作リリックを載せる際、この映画を観て感じたことを少し採用しました。謝謝!