似太郎

ラスト サムライの似太郎のレビュー・感想・評価

ラスト サムライ(2003年製作の映画)
2.8
このところ、トム・クルーズは映画オタクからやたら神格化され過ぎてやしないか?

『トップガン・マーヴェリック』にしろ『ミッション・インポッシブル/ デッドなんちゃら』にしろ評論家がこぞって「トム・クルーズは現代映画に於ける最重要人物」云々と祭り上げられている気がする。

そこが気に食わない。私としては。😡

かつてクリント・イーストウッドが神格化された時も同様の嫌味ったらしさを感じたものだ。😤俳優として(製作者としてではなく)彼ら二人には特別魅力がない。出る映画がたまたま面白い作品が多いだけである。蓮實重彦が絶賛したから何だと言うのだ?

トム・クルーズなんかよりもトム・ハンクスやレオナルド・ディカプリオの方が演技上手いし人間的な魅力があるのだが、この人は毎回記号的で格好つけてるだけの存在だと思う。単に「マスクがいいから」を理由に日本で信奉者を増やしているに過ぎない。映画のプロデュースをこなす辺りも「自己宣伝的」で気持ち悪いんだなぁ〜。

そんなトムクルの気持ち悪さが全開だった本作は、明治時代の日本が舞台。武士の生き残りの渡辺謙(ハズキルーペの人)と親密になり、堕ちた将軍トムの日本LOVE❤️が狂ってて反吐が出そうになる武士道プロパガンダ映画。

ラスト、敵役の原田眞人率いる政将軍との合戦シーンは『七人の侍』を想起させてなかなか見もの…。しかしアメリカ映画なのか日本映画なのかどっちつかずでチョコレート味のラーメンを食べているような違和感が終始付き纏う作品。これならまだ元ネタの『ダンス・ウィズ・ウルブズ』の方がマシだった。トム・クルーズの勝手なサムライ美学斬り‼️
似太郎

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