ダークナイトよりも評価の低い作品だが、
バットマンを空想のキャラではなく
リアリティーある世界観にするためには
シリアス且つ本気で作り込まないと成り立たない。
そこでノーランはなぜ金持ちのボンボンがコスプレして世直ししてるのかに真剣に向き合い答えを出した。
原案はあるもののコスプレヒーローをシリアスに画くのってコケたら逃げ道ないし相当勇気いただろう。
でもこのビギンズのヒーロー誕生ヒストリーをシリアスに画くとここそがヒーロー物にとっての革命的作品となった。
・人は現実を満たすだけでは満足しない。
妄想を満たさねばならない。
・無関心な人たちを振り向かすには
衝撃的な演出が必要
・悪事をなくすためには恐怖
という抑止力が必要
・人は理解できないものを恐れる。
・演出とトリックで、相手にただ者ではない
と思わせるのが重要。
要するに強いだけではダメでサイコパスを
演じないと抑止力にならないという考え方。
次作ダークナイトのジョーカーはそのサイコパスなバットマンを自身と重ね合わせた。
この作品はあくまでダークナイトをより楽しく観れる為のバトンだと思ってる。