しましま

バットマン ビギンズのしましまのレビュー・感想・評価

バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)
4.3
「人はなぜ落ちるのか?這い上がるためです」

前作大コケした問題作からノーラン監督がよく立て直した。いや立て直しではなく完全なる再生と言うべきか。
いずれにせよ歴代バットマン最高傑作シリーズの幕が開いた。

バットマンシリーズの歴史とともに自分も年齢を重ね、ある程度大人になってから観たからより面白く感じる。たぶんこの作品、子供の時に観てたら全然だったと思うし。
とは言っても良くも悪くもアメコミらしくない、観客を選ばない見応えのある濃厚な人間ドラマに仕上がっている。

サブキャストもリーアム・ニーソン、サー・マイケル・ケイン、ゲイリー・オールドマン、モーガン・フリーマンと実力派を揃えている。とりわけリーアム・ニーソンの渋いカッコよさが光る。それだけにケン・ワタナベの噛ませ犬感というか存在感の薄さよ、、

マスクをダミー会社を通じてシンガポールに発注し、耳は個別に中国で製造依頼、怪しまれないように大量発注とかアルフレッド有能過ぎる(笑)。

バットモービル(劇中ではタンブラーと呼ばれていた)も過去最高にカッコいい!
記憶ではベースは暴動鎮圧用の装甲車だと思ってたけど、橋にワイヤー引っ掛けるための重機だったのね。別の映画と混同したかな。

ラスト、ダークナイトに繋がる伏線もゾクゾクする!