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バットマン ビギンズのSHOのレビュー・感想・評価

バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)
3.8
ヒーローは空を飛ぶ。人ができないことができる。空想で当たり前にヒーローを作り上げ、どんなことができてもヒーローだから、別世界の人だからと受け入れてきた。だが、この映画のヒーロー像は、とにかくリアルを忠実に、地道に歩んでいる。スーツ一つ一つを自ら作り、飛べない状態で飛び降りて怪我をする。技術も軍事的、科学的にあり得る範疇から脱しない。敵に至っては、まさに現実の私欲に肥えた人、金のために動く人だ。変えたいけど変えられない社会の鬱屈とした感情に最も近く寄り添うヒーロー像だと感じた。
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