SHOさんの映画レビュー・感想・評価

SHO

SHO

映画(168)
ドラマ(0)
アニメ(0)

羊と鋼の森(2018年製作の映画)

1.8

なぜ小説の方が音が聞こえてくるんだろう。

和音と戸村の感情が積み上がってこないから全部が軽いストーリーになる

絵で語ってくれるならいいが、
下手な映像表現するくらいなら
心の声をしっかり語らせた方
>>続きを読む

⼗年 Ten Years Japan(2018年製作の映画)

4.1

物言えぬ社会に一石を投じた作品。
未来を考えるきっかけをもらったし、議論がしたくなる映画。
広がれー

奇跡(2011年製作の映画)

4.3

あの懐かしい九州のローカル線。初めて親なしで友達と乗った日のことを思い出した。今の世の中で、子供達の無邪気な夢や冒険を応援できる大人であれるだろうか。そんな大きな投げかけていたように思う。子どもの願い>>続きを読む

エルネスト(2017年製作の映画)

3.5

1960年代、キューバ、ボリビアのために戦ったもう一人のチェゲバラ、エルネストメディコ、本名フレディ前村ウルタード。
彼にかけたチェゲバラからの言葉が一つ一つ印象的だった。
自信なんてない 俺はただい
>>続きを読む

ヘヴンズ ストーリー(2010年製作の映画)

3.9

見終わった後も噛み砕くのが難しい。
エンディング曲、生まれる前の物語。
怪物が生まれたと戦争が起きた、でもその怪物を憎むものもまた、怪物となる。
戦争というものを一切扱わず、戦争の本質を伝える映画なの
>>続きを読む

海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

3.6

日常から描く人生の機微。大きく揺すぶられることはなくとも静かに心に残る、滑り台下の雨宿りのシーン。「どうしてこうなっちゃったんだろう」と嘆く言葉は、悲観的には聞こえず、次の一歩のスタートとなる言葉のよ>>続きを読む

三度目の殺人(2017年製作の映画)

3.7

真実が最後まで分からないまま映画を閉じるという手法は、ある種のざらつきと共に見終わった後も考えがまとまらないまま悶々と心に沈んでいく表現なのだと感じた。この主人公に限らず、映画の外の周囲の人々と接する>>続きを読む

わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

4.2

政策、役所による貧者の切り捨てが2組のドキュメンタリーであるかのように日常から紡がれていた。なぜ、誠実に生き続けたダニエルブレイクは、社会から弾かれ孤立するに至ったのか。その一つ一つに社会の真実が垣間>>続きを読む

ラストレシピ 麒麟の舌の記憶(2017年製作の映画)

3.2

原作小説のファンとしてぜひ見たかった作品。キャストの演技にホッとして見れた反面、当時の満州の複雑な感情が簡潔にまとめられてしまった印象。あとレシピに書かれた包丁は母、鍋は父。。という詩はぜひ大事にして>>続きを読む

プライベート・ライアン(1998年製作の映画)

4.0

戦火のつかの間の雑談。この一つ一つが、強烈に印象に残る。プライベート。戦時中に、命をかけて戦った人々の全てに、日常があったこと、その犠牲の上に必死に生きようとする戦士がいることが脳裏に刻まれる映画だっ>>続きを読む

友罪(2017年製作の映画)

4.2

映画「悪人」にも似た、犯罪者の目線に立たせてくれる名作。かつて犯罪を犯した者と、親友の自殺を見過ごしてしまった者。共通点は夜、うなされているということ。何かを抱えながら、本音を誰にも語らず、抱えながら>>続きを読む

ダークナイト(2008年製作の映画)

3.5

バッドマンビギンズの時の恋人?幼馴染?役から今作で変わってしまったのが一番ショック。話は面白かったけど、、
何よりジョーカーが今回は主役な気がする。狂気の中に、バッドマンへの同調意識、友情にも似たつな
>>続きを読む

A.I.(2001年製作の映画)

4.2

愛を貫き通すということを描くこの映画。愛ゆえの妬みを、狂気も、狂おしいほどの切望も、一人の少年の表情、声に委ねるシンプルで深い、名作。
愛を貫く中、愛する人が先立つ死は不幸か。その答えを、少年が母と過
>>続きを読む

忍びの国(2017年製作の映画)

3.0

忍術とダンスの融合という新しいエンターテイメントの表現は新鮮。お前らは人間じゃない、と愛しい人を失ったことへの後悔とともに吐き捨てた無門の言葉は印象的だったが、2時間、あー楽しかったーで終わる感じの映>>続きを読む

歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

3.8

日常からほんの些細な機微で気づきを与えてくれる。そんな映画だった。二人暮らしの老夫婦にとって年に2回しかない家族団らん。息子夫婦からしたら年に二回来る、義理を果たす儀式。でも、気づけばその日々がかけが>>続きを読む

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.1

権力の中の個人。被害者家族の行き場のない怒り。心の中の正義。様々な要素が交錯して最終的に向かう道は、殺すか、否か。

君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)

3.9

涙を誘う、泣きたい時に見るべき映画。
真実か、挑戦かのゲーム。この前見た洋画のどれかでやってたなーと思いながら思い出せない。。気になる。

シンドラーのリスト(1993年製作の映画)

4.1

善のリスト。
この意味を噛み締めたい。
戦争の中の善の戦争の姿。
この意味を噛み締めたい。
「処刑に値する者を許す、それが力だ」。この意味を噛み締めたい。
「車を売っていれば10人が救えた。
このバッ
>>続きを読む

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

3.5

映画は観るものの原体験を喚起させる。そして未知の体験を想像させるカケラとなる。寒さ、肌をかすれる痛み、自分だけが生き残る心の痛み。五感にもろに訴えかける映画だった。

仁義なき戦い(1973年製作の映画)

3.9

暴力の世界で描かれる人間像。それは、弱さだった。身を守るためには裏切る。裏切るたびに悩みは深くなり、弱さをかき消すためにまた裏切る。死と隣り合わせの世界だからこそ、心の脆いヒダが強面の表情とどすの利い>>続きを読む

E.T.(1982年製作の映画)

3.9

恥ずかしながらアラサーにして初めてETを見た。見た目が変わっている、自分とは違う、"人ではない"、そんな"違い"に実は驚くほどすぐに順応できうるのが子どもなのだと、私が生まれる前の映画から教えてもらっ>>続きを読む

バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

3.8

ヒーローは空を飛ぶ。人ができないことができる。空想で当たり前にヒーローを作り上げ、どんなことができてもヒーローだから、別世界の人だからと受け入れてきた。だが、この映画のヒーロー像は、とにかくリアルを忠>>続きを読む

万引き家族(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

一人も血が繋がっていない六人の家族。初めて見た映画の手法があった。口パクだ。絶妙のタイミングで声なき口パクが。こう言ってほしいというそれぞれの想像に委ねられつつ、メッセージを必死に読み解こうともがく時>>続きを読む

海賊とよばれた男(2016年製作の映画)

4.1

男が惚れる漢。名言が随所に出てくるし、生き様そのものを真似たい。永遠の0より好きだったなー 岡田くんの男泣きに涙。

アリスのままで(2014年製作の映画)

4.0

愛は覚えるものでも、忘れるものでもない。ただ、備わってるもの。
最後に娘のリディアが読みきかせた戯曲を、愛について、と答えるアリスから教わった気がする。名作をありがとう。