刹那Fセイエイ

バットマン ビギンズの刹那Fセイエイのレビュー・感想・評価

バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)
4.7
IMAXでもう一度鑑賞するので、再度視聴しました。1本の作品として完結しているだけでなく、次作と次々作へ繋がる所は素晴らしいです。3作品ともテーマがあり、1作目は恐怖、2作目は混沌、3作目は痛みとなっています。そんな恐怖を取り扱った本作は様々なキャラクターの恐怖を抱えています。主人公はコウモリに対する恐怖、主人公の師匠は大切な物を無くした恐怖、ヒロインは主人公が主人公でなくってしまうのではないかという恐怖という一種のトラウマの様な元々持っている恐怖と、相手が恐怖としているものを強制的に観せ、無理やり恐怖を植え付ける敵等、多数の恐怖が出てきます。だから本作は、人は数多くの恐怖を抱えながら過ごさなくてはならない。だからこそ己の恐怖、つまり内面と向き合ってみませんか、というメッセージが込められていると感じました。