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自由の幻想のumihayatoのレビュー・感想・評価

自由の幻想(1974年製作の映画)
5.0
すごい。
あまりにシームレスなオムニバス。
あまりにも不条理なお話。

「自由くたばれ!」
そんな一節から始まるこの映画だが
映画という名の嘘と魔法。
あまりにも自由奔放な手法を用いて真理を語る。それが出来るのはもちろん"表現の自由"が担保されてる社会だからだ。

歴史的建造物、牧師、教師、警視総監、司法、ブルジョア。檻に入れられた動物達。
やんわりと権威や常識を皮肉る姿勢。
フランス市民達はフランス革命で自由・博愛(社会保障)・平等(世俗化)を勝ち取った。
がしかし、基本的には権威的な物をありがたがる社会に『まさか忘れてないですよね?』と言われてる様に感じるし
『あなた方が求めてる"自由"とやらは、こういう馬鹿らしいレベルのものかい?』と皮肉られてる様にも感じる。
そんな映画と思いました。

娘の捜索シーケンスの爆発音の後の話気になりすぎる。。。笑
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