kuu

サイダーハウス・ルールのkuuのレビュー・感想・評価

サイダーハウス・ルール(1999年製作の映画)
4.0
雪合戦+読み聞かせ+ドライブインシアター◎



監督:ラッセ・ハルストレム
原作:小説『サイダーハウス・ルール』ジョン・アーヴィング
主演:トビー・マグワイア
出演者:マイケル・ケイン
    シャーリーズ・セロン
    デルロイ・リンドー
    ポール・ラッド
    ジェーン・アレクサンダー
    キャシー・ベイカー
    エリカ・バドゥ
    キーラン・カルキン
    ケイト・ネリガン
    ヘヴィ・D
    パス・デ・ラ・ウエルタ
    J・K・シモンズ
    ジョン・アーヴィング(カメオ出演)
音楽:レイチェル・ポートマン
撮影:オリヴァー・ステイプルトン

孤児院育ちの青年が外の世界に憧れ旅に出て恋や農園での経験を経て元の場所に戻るまでのお話です

サイダーハウス・ルールの意味が重要です
サイダーハウスとはもともとリンゴ農園で働く主に黒人労働者の宿舎のことだそうです
サイダーはリンゴを潰して果汁をとり発酵させて作るリンゴ酒のことで宿舎は酸っぱい匂いが染みついていました
農園で期間労働者の置かれた立場がサイダーハウスとそのルールに表されています
深い意味のあるタイトルだと気付かされました

この映画、まず、監督が ラッセ・ハルストレムというのが嬉しいです
スウェーデン映画『やかまし村の子どもたち』は大好きな作品です💕

次に、キャストが豪華過ぎな上にミュージシャンも複数参加していて贅沢です
マイケル・ケインが最高です😭💕マイケルの声が大好きなので冒頭からテンション上がりました
トビーも遅れてやって来た思春期に戸惑いながら挑戦する好青年を見事に演じ切っています💕
シャーリーズ・セロンもちょっとビッチなんだけど憎めない女の子を表現できていています!おまけに綺麗💕
また、ポール・ラッドがいい奴😭💕をさらりと演じていて好きになってしまいます

孤児院と妊婦のための医療行為がセットで描かれています
望まぬ妊娠・出産をした女性の駆け込み寺のような場所ですね
堕胎を推奨することもなく糾弾することもなく淡々と描かれているからこそ深い意味があるように感じました

リンゴという聖書に出て来る果実(ブドウという説もありますが…)は誘惑でもあり糧でもあり良いテーマだと思います

繊細な問題を扱っていますが決して暗くなく明るい未来が見えてくる素敵な作品です

劇中『キング・コング』『レベッカ』の一部を観ることが出来ます💕
読み聞かせは孤児になった少年を描いたディケンズの『デイヴィッド・コパフィールド』なのがツボです😻

四季の色とりどりの美しい風景も魅力です!観て損はなし!の秀作です👍
kuu

kuu