サイダーハウス・ルールの作品情報・感想・評価

「サイダーハウス・ルール」に投稿された感想・評価

しんご

しんごの感想・評価

3.9
「隣の芝生は青く見える」という諺があるが、人は今自分が居る所以外に素敵な「理想郷」を見出だしてしまいたくなるもの。では、実際そこに旅立ってみた果てに何が見えたのか?...について描いたのが本作。色んな人との関係の中で初めて自分の人生の「ルール」を築いていくのみならず、時としてそのルールを破ることの大切さを静かに教えてくれる佳作。

印象的だったのはホーマーの旅立ち先の街の景色が非常に色彩豊かで、モノトーン中心の前半シーンと明確な対比をなしていたこと。孤児院という閉鎖的空間で生きてきたホーマーにとって「外界」は極彩色の楽園であり、その彼の憧れが映像的に分かりやすく演出されていた。

その「外界」でホーマーは厳しい現実に直面する訳だけど、とにかくこの現実が軒並みハードなのが辛い。不幸のオンパレードの様な出来事が彼の周りで淡々と進行するのは流石に詰め込み過ぎじゃないかと思ったけど、これがきっと監督の意図なんだよね。

軟弱ながら芯のある若者役が似合うトビー・マグワイアの好演はもちろんだが、ラーチ医師役のマイケル・ケインの愛の深さを貫く演技が渋すぎる。旅立つ弟子を決して責めず毒気ある言葉で常に応援する彼が最後に見せた芝居は胸に来た。
うまくまとまってる印象。レンタル屋さんのお兄さんに、これいいですよね!と話しかけられた記憶の方が鮮明。
えみこ

えみこの感想・評価

3.7
爽やかな風景と爽やかな話

と言いたいところだが、内容は重い
細かいところまで

なのに爽やかに感じる


(´△`;)ウーン…
上手く言えません
でも素敵な映画だということは確かですね
hinano

hinanoの感想・評価

3.6
孤児院で生まれ育った主人公のホーマーは、外の世界へ飛び出しりんご農園で働き始めるのだが、、、

自分が浸っていたのとは違う世界に触れて初めて気付くことは本当にたくさんあるんだなあと。

また、自分を本当に必要としてくれている居場所は、多くの人と関わって初めて分かるんだと実感しました。

中絶など重たいテーマを描きながらも、爽やかで優しい作品です。
AnnaTanaka

AnnaTanakaの感想・評価

4.0
考えさせられる内容が盛りだくさんだけど、胸が苦しくなるけど、すごく愛の詰まった純粋な映画。
Nabkov

Nabkovの感想・評価

3.5
シャーリーズ・セロンが全く今と変わってなくて、逆に怖い。ポール・ラッドは尋常じゃなく白い。カルキン家のキーランは、もっと認められても良い気がするんだよなぁ。

映画自体は色々とモラルを問う内容。終わってから冷静に考えると、色々とオンパレード。語り部が変わるのと同じく、観客はマイケル・ケインからトビー・マグワイアに視点を変えて情景を見ていく。構造に問題はなく、終始飽きずに見ているのだが、主人公のパーソナルな部分が描かれず、基本的には芝居に依るところだからか、なんとも違和感が拭えない。変に人間臭いアンドロイドの様に見える。

ステレオタイプではない孤児院だが、孤児院その舞台に興味がないのか、あまりそこが描かれなかった事が心残り。主人公のコアな人格を形作った筈の唯一の狭い世界が汎用な描かれ方なのが、感情移入できなくなる原因な気がする。
mtmt

mtmtの感想・評価

3.5
「ホテル・ニューハンプシャー」以来、米文学の巨匠ジョン・アーヴィング原作作品の鑑賞。色々とモラルの面では問題があるストーリー。だけど劇中でもあった「正義を貫くためには規則を破ることもある」という事が描かれたヒューマンドラマ。舞台が建国の地ニューイングランドというのも、アメリカ人には意味があるのだろう。
Saori

Saoriの感想・評価

3.0
孤児院のシーンが好き
里親が来ると、自分を選んでもらう為にあどけない営業スマイルを投げかける子供達。
あぁ、やっぱり自分だけの両親が欲しいよな。どんなに孤児院生活が楽しそうでも。そして選ばれなかった子供は、「僕を必要としてくれる人なんていないんだ」と涙する。そんな子に優しく諭すホーマー。

一つひとつのシーンに無駄な所がなく、
ぼぶ

ぼぶの感想・評価

4.9
(ほんの少しだけネタバレかも)


いやー、冒頭の電車が駅から出て行くシーン。
この時点でカメラワークに雰囲気があって、雪の山道を登って行くとあるのが、駆け込み寺的な、医療施設を兼ね備えた孤児院…というのも引きの画角で伝わる。

そして本当にカッコつけとかでなく、もうこの時点で、「やばいなー最初語りだなー、これもしかすると最後またここに帰ってくるやつかなぁ…だとすると、おそらく俺めっちゃ好きなパターンの作品だなぁ…」となっておりました。(やがてそれはほぼ当たる事に。笑

全体的に、生死・出産堕胎・戦争・人種・性の問題など、扱われているテーマは激重なのだけれど、雄大さとミニマムさのバランスの良い自然の描写や、無邪気な子供たちの笑顔、ところどころに仕掛けられた笑いの種、などが効いてるせいか、ダウナーになることはなかった。

そしてトビーマグワイアは正に適役というか…一見ひ弱そうに見えるけど、実は芯があり能力もある、だけどスレてなくて真面目だから葛藤を抱える…みたいな青年像にピッタリの演技で素晴らしかった。(マイケルケインが、ヒューマンモノですごい演技なのは勿論なのだが。

にくい名シーンも多くて、孤児院の大部屋の寝室の感じとリンゴ農家の大部屋の寝室の感じが似ていたり、「自分の仕事は何だ」からの医者だ!だったり、車と少尉が映るガラスごしにトビーが映されていたり、海デートのガラス片、映画にまつわるアレコレ、少尉が結構いい奴なシーン、狂おしいほどに美しいシャーリーズセロン…と、枚挙にいとまがない。

でも時が流れて行くと色んなバランスが変わり、そうして最後の方ではじんわり、じんわり、じんわりと、なんとなくわかってたけど、どう落ち着くんだ…と思わされながら、終盤の穏やかな音楽と共に包まれていく感じもあり、色んな意味の涙が出てくる。
なんだよ、心臓!!!

でもどうやって終わるのかなと思っていたら、ほんの小説の一節なのに、まるでこの数時間の色んなシーンが駆け巡るような読み聞かせと、あの言葉でおやすみ。
みんな笑ってたなぁ、すごく幸せな気持ちになった。
久しぶりに大好きな作品に巡り会えた、そんな一作。




個人的には、トビーに片想いしてる孤児院の子がすごく好きで、一挙手一投足が可愛らしくてタイプでした。トビー帰ってきて何より。笑


追記.
少し調べたら、原作者が駅員さん役でカメオ出演しているんだって!
そういう遊び心のある作品は、ますます好き。
Kyoshin

Kyoshinの感想・評価

4.5
ずっといい感じやけど、最後5分くらいがとってもいいなぁ。音楽が心地よい。
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