サイダーハウス・ルールの作品情報・感想・評価

「サイダーハウス・ルール」に投稿された感想・評価

孤児院にも妊娠中絶にもサイダーハウス(果樹園)が重ねられてるのはわかる。リンゴ(=禁断の果実)を人の手でもぐことに、孤児院から子どもを選んで連れて行くこと、また妊娠中絶することがある面では誰かを救うけど誰かを傷つけているのが、ヘヴィだけど暖かい視点で描かれていて終盤涙が止まらない。そしていつでも男は耐えきれなくて外に逃げてしまうんだよね。
選ばれなかったリンゴであるところの主人公が、終盤に下す決断含めてグレーゾーンの優しさと、「お前の仕事はなんだ?」「そこにいるなら役に立て」とか名セリフが刺さりまくる。神を演じるのではなく人としてだよね。

トビー・マグワイア(僕にとってはこいつこそスパイダーマン)の幼い顔立ちと、憂いを帯びた大人の(ある面では大人ではないけど)シャーリーズ・セロンも好対照。
NAOKI

NAOKIの感想・評価

3.8
本当に一編の詩のような映画…

おれにとってとてもとても大切な映画です。
人の営みの中にある様々なこと、美しいことも醜いこともまるでスケッチしているかのごとく冷静に切り取るハルストレム監督…

息をつめてその物語を追うしかない…

サイダーハウス・ルール

それは文盲の労働者が寝泊まりする家に張られた張り紙…

・ベッドではタバコ禁止
・酒を飲んだら機械を操作しないこと
・屋根の上で昼食を取らないこと
・どんなに暑くても屋根の上で寝ないこと
・夜は屋根に登らないこと

ホーマーが皆に読んでやると五つのうち三つが「屋根に登らないこと」…いつも屋根に登ってる皆は笑ってしまうのだ…

これがこの映画のタイトル…
文字が読めない人たちへの張り紙…「屋根に登らないこと」サイダーハウス・ルール…

海で拾うシーグラスのシーンが忘れられない…
太陽の光に透かして見るホーマー…
「きれい…」
それはシャーリーズ・セロンの美しさであり危なっかしさでもあった…
「わたしは寂しいとダメなの…」
Ryuji

Ryujiの感想・評価

3.5
色々な出来事が起こるけど、結構サラッと観れるせいか感動するまでには至らず。でも、観終わったあとはなんとなく清々しい気持ち。
うまく説明できない。人間!人生!生きる!みたいな映画だと思う。今でも この映画のシャーリーズ・セロンが1番好き。この映画のトビー・マグワイアが1番好き。エリカ・バドゥも出てます。

このレビューはネタバレを含みます

もっと孤児院の感動話になるんかと思ったら違った。演技のことよう分からんけどマイブラザー見たとき思ったようにトビーマグワイア演技うまいんやと思う。この役特にハマってたやろーしスパイダーマン以外の映画を見てほしい。あとマイケルケインはいつもいい役してる。ってかあいつがやるといい役なる。この映画のいいとこは1940年の雰囲気を完璧に作れてるところ。
今回の映画は孤児院独特のあるあるを入れ込んで泣ける系ではなく、主人公が見たことないものをみてどんどん吸収してやりたいことをやる成長を見れる。
正直展開をちょっと変えたらみんなが泣くように持っていけるシーンは何個かあったけどそのちっちゃい泣けるシーンをあえて作らず成長を描いてるんやとおもう。個人的にはもっと泣ける展開にして欲しかったけど。
ikumi

ikumiの感想・評価

-
人が人を好きになる限り他者に望まれなかった人というのは生産されるわけで、"正しい"ということは必ず誰かを傷つけてしまう。だから正しさ以外の自分だけの指針を持つといいんだと思う。人の役に立つのか、それは自分の仕事か、それは唯一無二か、悲しくないか、とかそんな具合のもの。いつのまにか信念になってたら素敵。
ak

akの感想・評価

3.3
お父さんもシャーリーズセロンもだいぶ最低なことしてるはずなのに、それも全て最後はこうなるための過程だったんだなーと思うと嫌いになれない
sou

souの感想・評価

3.9

このレビューはネタバレを含みます

産婦人科医であり孤児院の院長であるラーチに育てられた孤児のホーマーは院長の助手として、また孤児院の子供たちの兄や親として世話をしながら日々を送る。外の世界を知らないホーマーは出産や堕胎手術をラーチの側で経験しながら、とあるカップルの出会いをきっかけに孤児院から旅立つ…。

孤児院編とサイダーハウス編で連続ドラマで観てみたい。
同監督のギルバートグレイプと比べるとこっちの方が題材は重いけど柔らかいイメージ。
ふんわりした音楽と光の柔らかさが出た含みのある撮り方がマッチしていて話の重さを和らげているように感じた。
トビーマグワイアの優等生な好青年っぷりがいい。
ラーチの抜け目ない性格とホーマーと孤児院の子供達を思うマイケルケインの演技もいい。
ラーチは山田洋次作品から出てきたような面白い性格で好き。
キーランカルキンの演じるパスターも可愛い。

貰われていく子を見つめる孤児院の子供たちの寂しさだったり憧れだったりの視線が切なげで胸が痛い。体の弱いファジーが愛らしい分キングコング観てるシーンで悲しくなるしファジーの墓を建てるラーチとパスターの会話も切ない。

キャンディとかローズローズとかピーチズとかサイダーハウスの人たちの名前が可愛い。
シャーリーズセロンが美しい。
外の世界を知りリンゴ園で皆と労働をし複雑な人間模様と初恋と失恋を経験したホーマーの成長。
Mr.ローズの死と復唱させるところはファジーの死の対比とも取れて違う環境違うルールの魅せ方が上手い。
ラーチとの文通が好き。

ホーマーの「おやすみメイン州の王子たち、ニューイングランドの王たちよ」で子供達が笑顔になるところでラストを飾るのがとても良かった。
shiori

shioriの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

孤児院でのエピソードは全部好き。ホーマーが帰ってきたところでは自然と涙出た。 子供達かわいすぎ。
2014.2.24/
テンポがいいわけじゃなくて静かなのに、わりと色んなことが起こるからあっというまに終わる感覚。ラーチ先生の愛の深さが印象的。そしてラストシーンはやっぱりいいね。「おやすみ、メインの王子たち、ニューイングランドの王たちよ」
2016.10.28/
なんで涙が出ちゃうんだろう。ホーマーが医師として自分の意思で帰ってきてくれてほんとうに嬉しかった。悲しいことがたくさん起きて心が暗くなりそうな内容なのに、ホーマーがまっすぐだから気持ちよく観られる。血の繋がりだけじゃない、自分のことを本気で想ってくれる家族がいるって素晴らしいことだね。破天荒でツンデレなラーチ先生の大きな愛に心打たれる。
すごい衝撃を受けた作品。
何がってりんご園で働いてる黒人親子の父親が歪んでる。
そこは観て欲しい。ストーリーの中心ではないが。
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