みてべいびー

サイダーハウス・ルールのみてべいびーのレビュー・感想・評価

サイダーハウス・ルール(1999年製作の映画)
4.1
“A story about how far we must travel to find the place where we belong.”
アメリカ版のポスターのキャッチコピーがこれでじんわりきた。
自分の育った狭苦しい環境から抜け出したくて、与えられた待遇には満足できなくて、新境地へ赴き新たな人と出会い、抗った先に見えた本当の居場所。愛する人を苦しめてしまう場所より、人の役に立てる場所を選んだホーマーの決断は切なくて、でもやはり正しかったと思う。目の前の幸せといつか振り返って気づく幸せと。歳をとったホーマーはきっと自分の選んだ道を誇りに思うはず。
でも切ないよねぇキャンディも。彼女なりにホーマーを好きだったと思うけど、ウォーリーの代わりに過ぎなかったと言われてしまっても仕方ないしね。
Michael Cane演じる先生もお茶目でよかった。ホーマーを兵役に出さないために彼に心臓が悪いって嘘をついてたこととか、亡くなってからの優しさが垣間見えてそれもまた切なかった。
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