犬島

8 1/2の犬島のネタバレレビュー・内容・結末

8 1/2(1963年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

最後の妻とのやりとり、いいなあ。グイド、しょーもないんだけど、現実逃避のハーレムを妄想してもああなっちゃうの分かるような気がする。結局後ろめたさや内なる批判から逃げきれないのも(あの((グイドの中の))妻の振る舞いの当てつけっぽさと言ったら……)。

こういう自己内省をユーモラスに楽しく描ける、っていうのが何か根本的な差というか……本筋とあまり関係ないけど、クラウディアに畳み掛けられる「愛がないから」の最後でピシッと画面に亀裂が走るの印象に残っている。ウワッと思った。あとカルラのキャラが登場から良すぎる。グイドの「ああ来ちゃった……」という振り返り方も。サラギーナのエピソードもすごく好き。
最終的に「人生っていいな〜」という気持ちになって終わるのも不思議な味だな。また観たい。
犬島

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