ひろくん

8 1/2のひろくんのレビュー・感想・評価

8 1/2(1963年製作の映画)
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Gyaoで見た。
主人公が元気な場面以外は眠くて仕方がなかった。監督自身が出資者や役者、スタッフからの「私の役はなんだ」「映画はいつ撮り始めるんだ」のやりとりの連続でうんざりしていたのだろうがまったくその通りである。
ただ、それ以外のセリフはセリフで何か大きな意味がありげ~ながら抽象的でしかもそれぞれがそれぞれまくしたてるので何を意図していたのか理解が追い付かず正直訳が分からなかったと言わざるを得ない。総じて眠かったが、主人公が実際に浮気をしたり、妄想の中で女に逃げるシーンはずっと緩やかに勃起をしていた。現実から逃げようという描写は完全にエクスタシーだったし、妄想の中で周囲のどんな関係の女であろうと囲ってハーレムを築いた場面でいくら自分がぞんざいに扱おうとそれを肯定し結局は従う女たちはまさしく妄想の産物というか、クラスの女子全員でヌいた中学生時代みたいな、これぞ男の欲望を体現しているようで笑ってしまう。
矛先がバラバラな怒りのエネルギーを見たというのが率直な感想。
あと、タイトルの意味がわからず調べたら、自分一人の8本目の作品で処女作は共同監督がいたからそれは半分、8本半というそれ以上に特に意味はないらしくおいおい…それでこんなカッコいいタイトルになるんですか?って思った。
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